『理解されにくい「フラッシュバック」』

もう終わったことなのに。

ずっと昔のことなのに。

突然、
そのときのことが戻ってくる。

思い出そうとしたわけじゃない。

考えていたわけでもない。

ほんのちょっとした言葉。

声の調子。

におい。

景色。

似たような場面。





そんなものをきっかけに、

いきなり、
昔のことが頭の中に飛び込んでくる。

ただ、

「あんなこともあったな」

って思い出すのとは違う。

あのとき言われた言葉。

あのときの顔。

あの場所。

あの怖さ。

あの悔しさ。

あの恥ずかしさ。

それが、
今ここで起きているみたいに、
一気に戻ってくる。

胸が苦しくなったり。

体が固まったり。

頭の中がいっぱいになったり。

何も手につかなくなったり。

それだけで、
一日の体力を使い切ることもある。

だから、

病院でも話す。

「フラッシュバックがつらいです」

って。

でも、

思ったより反応が薄いこともある。

「そうですか」

で終わってしまったり。

こちらは、

これのせいで何時間も動けなくなったり、

一日中引きずったりしているのに。

なんだか、

たいしたことじゃないみたいに感じてしまう。





でも、

本人にとっては、
たいしたことなんだよ。

だって、

終わったはずの出来事に、

何度も何度も、
今の時間を持っていかれるんだから。

「昔のことなんだから忘れればいい」

って言われても、

忘れられるなら、
とっくに忘れてる。

好きで思い出してるわけでもない。

ぼくたちだって、

頭の中に
「思い出さないボタン」があったら、

ポチッ!

って押してあげたい。

……探したけど、
ありませんでした。

だから、

また思い出してしまった日も。

動けなくなった日も。

「いつまでこんなこと気にしてるんだろう」

って、

自分まで自分に呆れなくていいと思う。

きみは、

好きで過去に戻ってるんじゃない。

今日を生きていたのに、

過去のほうから、
突然やってきただけ。

今日はそれで、
疲れちゃったんだね。

今日も会えてうれしいです。

ちびクラウンより🤡🎈


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