御園座 青春POP ROCK「ルーザーヴィル」 | 舞台は命のみなもと 桂のブログ

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三度の飯より生の舞台が好き。劇場で開幕を待つ間の高揚感がたまりません。心揺さぶる演者の芸に酔いしれながら客席に身を置く喜びを味わっています。舞台は演者とお客の魂と魂の交流。私の命のみなもとです。



御園座でジャニーズJr.HiHi Jetsの井上瑞稀くん主演のミュージカル「ルーザーヴィル」を観劇しました。

2012年にロンドンで初演された青春ミュージカルの日本初上演で、1971年のアメリカを舞台に繰り広げられる高校生達の恋と友情の物語です。


瑞希くんと同じくジャニーズjr.7 MEN 侍として活躍中の本髙克樹くんも主人公の親友役で出演しており、2階席後方までお嬢さんやお姉様世代、お母様世代の女性でいっぱいでした。

まだCDデビュー前のJrメンバーとはいえ、彼らが出演すると1300席近い御園座があっさりと埋まるのか…と驚きを隠せません。さすがジャニーズ。


劇場内には当時流行ったジャニス・ジョプリンやローリング・ストーンズなどの曲が流れています。ロック好きだった私にとって懐かしい曲ばかりで嬉しくなりました。

プログラムを開くと出演者のほとんどが20代前半から後半だったので、彼らにとっては、こんな王道のロックが逆に新鮮かもしれませんね。


カラフルな舞台装置に負けないカラフルでポップな衣装で登場したメンバーが、ステージの生バンドの演奏に合わせてパワフルに歌ったり踊ったり。

キャスター付きの椅子に座ったまま舞台上を動き回る演出とか、SFがテーマの仮装パーティーとか、プラネタリウムの宙づりの惑星と煌めく星の演出なども楽しくて、飽きさせません。


コンピュータオタクのマイケルを演じた瑞希くん。気弱な苛められっ子ですが、大好きなコンピューターのこととなるとめちゃくちゃ研究熱心。勇気を出して恋の告白もしちゃうけど、それがきっかけで親友との絆に亀裂が入り…

見た目どおりに可愛くて、思わず「頑張れ!」と応援したくなるマイケルでした。


マイケルの親友のSFオタク、ルーカス役の本髙くん。オタク仲間のリーダー的ポジションですが、恋を巡って友情にヒビが入り、裏切り行為に走ってしまうルーカス…

THE・ジャニーズ的なカッコ良さが目立つ本髙くんですが、思い悩むルーカスの孤独や痛みが滲み出る演技でした。お芝居の経験は少ないらしいですが、これからもどんどんチャレンジして活躍して欲しいです。


頭脳明晰な転校生のホリーは高月彩良さん。スラリとした美女ですが、目は悪くないのにメガネをかけてて地味な服装で、宇宙飛行士になりたいというちょっと異質な女のコ。だけど強い意志を秘めています。

このミュージカルのリハーサルで、舞台の最後にステージでギターをかき鳴らす場面が、彼女のインスタグラムに上がってますが、カッコ良くて痺れました。


いつも取り巻きを従え、オタクをバカにするお金持ちの息子エディ役の山本涼介さんは、ちょっとおバカな嫌われ役を楽しく演じています。


エディの彼女レイアを演じた青野紗穂さん。見事な歌唱力に驚きでした。この日のカーテンコールの締めは彼女の美声でしたが、本当に伸びやかで激ウマです。


前情報を入れずに初めてみる舞台で、キラリと光る推しを発掘するのも観劇の楽しみのひとつですし、チャンスを見つけてその方達が出演する作品に足を運ぶと世界がどんどん広がっていきます。

ああ…プライベートも休む暇がない☆