元気が無いときの特効薬 | 舞台は命のみなもと 桂のブログ

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三度の飯より生の舞台が好き。劇場で開幕を待つ間の高揚感がたまりません。心揺さぶる演者の芸に酔いしれながら客席に身を置く喜びを味わっています。舞台は演者とお客の魂と魂の交流。私の命のみなもとです。



1974年に初公演し、ニューヨークを拠点に全世界で活躍を続けている男性ダンサーのみのバレエ団、「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団」の第31回目の日本ツアーが、名古屋で千秋楽を迎えました。

絶対に面白い!と予想はしていましたが、正にその通り。

男性がチュチュを着てトゥシューズを履いて、軽やかにしなやかに、コミカルにそしてダイナミックにバレエを踊るのですから、面白く無いわけがない。

私好みの、バレエ版「女形」とでも申しましょうか。

もちろん彼らはれっきとしたプロのバレエダンサーですから、美しく優雅なバレエの魅力を堪能させてくれます。

エレガントなコスチュームを纏い、指先、爪先まで白鳥になりきって…

何十年も前から存在は知っていたものの、どうしてもっと早くこの人達の舞台を観なかったのだろう…と、私をめちゃくちゃ後悔させてくれたトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団!おそるべし。

アンコールでは、手拭いを手に「ソーラン節」を、更には今回のツアーのサポーターである美川憲一さんの「蠍座の女」を踊ってくれました(笑)

本当に好きだわ、この世界観。

ファンクラブに入っちゃおうかな。

元気が無いときの特効薬にもなりそう。

落ち込んだりしたときは、このバレエ団の舞台を思い出せば、一発で元気になれること間違いなし。

様々な人生があるけれど、トロカデロのメンバーとして全世界を公演しながら、たくさんの人を心から笑顔にする彼らの力って、本当に素晴らしいなあと感動しました。

気持ちをぱぁーっと明るくしてくれた今宵のすべてのダンサーに、愛と拍手と感謝の花束を捧げます。