★311の津波に耐えた家:一条工務店★  

  ステマではありません。建築の専門家でもないし、不動産屋でもありません。ただの不動産オタクです。

 

  福島県いわき市薄磯地区266世帯761人が暮らしていた(2010年)。

    2011年3月11日東日本大震災後の津波で266人が亡くなった。

 

  海岸沿いには30軒の家があったが、1軒を残して流された。

出所:https://www.youtube.com/watch?v=VYuoCvTzalo

 

1軒だけ残った家は、2006年に一条工務店で新築した、当時築5年の木造住宅。

津波後の家の状態はほぼ傾きなし、非常に健全な状態で残っていた。

(東大 木造構造学 安藤教授の計測による)

回りの家は、基礎だけを残して流された。

なぜこの家だけ残ったのか?

理由は「ホールダウン金物」と呼ばれる、基礎と上物を固定する器具が取り付けられていたから。

このホールダウン金物は、2000年の建築基準法改正で、構造計算の結果次第で一部の建築物には取り付けが義務付けられるようになった。しかし、木造2階建ての場合は構造計算自体がそもそも義務付けられていないので、取り付けられていないのが実情だという。

 

古い建物でも、後からこのホールダウン金物を取り付けることにより、津波から生き残った家があるという。

 

確か、阪神大震災で倒壊した建物も、多くは基礎と上物が、地震の揺れによってすっぱ抜けてしまったケースが多かったと記憶している。それも、このホールダウン金物で防げるのではないか。

 

ちなみに、一条工務店からもらった資料によると、新築の家に取り付けるだけではなく、昔に建てた家にも、このホールダウン金物を無償で取り付けているという(驚)。

 

他のハウスメーカーも見倣ってもらいたいものだ。

 

ちなみに、私が一条に興味を持ったのは防音効果(C値、Q値がスウェーデンハウスを超えた)による。詳細は別記事にまとめる。