大人になるにつれ、泣きたい時に素直に泣く事ができなくなってくる。
それは悲しさや辛さや苦しさに慣れるから。いちいち泣いていられるほど時間がないから。
もういい歳した大人なんだから。
色々な理由があって、本来泣いてもいいだろうと思う時にグッと唇をかみしめて涙を堪えてしまう大人になってしまった。
でも生きていく上で絶対に泣かなくてはいけない時もある。
悲しみや苦しみの蟠りをその時に爆発させないと、その後何年もその蟠りに囚われ続けることになるのは
自分の人生で痛いほどわかっているのに、今回もまた同じことを繰り返そうとしている。
引っ越す前に、もっと泣けばよかった。
寂しいと伝えればよかった。毎日が幸せに満ち溢れていたと、愛されていたと、もっと早く気づけばよかった。
もっと素直に、強がらずに、向き合えばよかった。
こうやって後悔してばかりの人生だ。
深く傷つくのが怖くて、感情を揺さぶられるのが怖くて、避けてしまう。
自分の存在が相手に与える影響をひどく怖がってしまう。
そうやって生きることでしか自分を守れない時もあったから。
今からでも遅くないとは思うけれどね。なかなか素直になるのは簡単じゃない。