中国東方航空MU 5735の事故についての私見 | パイロットへの道

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残念な事故が起きてしまいました。


まだ原因等わかっていないのですが映像や、データからの推測です。


飛行機は翼がある限りエンジンが止まっても、紙飛行機のように滑空飛行をすることができます。

ただ動力がないので、高度を維持することができません。


ある一定以上の速度を保たないと、主翼から空気が剥がれ失速という状態になります。

その場合、急激な機種下がりの状態になり速度が増加し失速が解消されますので、操縦が出来ていれば機種をゆっくり上げることで滑空状態に立て直すことができます。


ただデータを見る限り(どこまでの正確性があるかは定かではありませんが)失速まで速度が減速してるようにも見えませんし、徐々に降下をしているようにも見えないのでエンジンが止まったとも思えません。


そうすると映像を見た人は分かると思いますが、ほぼ直角になっている状態になるには

・主翼が何かしらの理由で失う

・パイロット自らその状態にする


上記の2点しか今のところ検討がつきません。

映像が本当に事故機であると仮定すると、映像が不鮮明ではありますが、主翼や尾翼などが認識できず、ロケットのような棒状のようにも見えます。


現地の当時の天候までわかりませんが、天候程度で主翼などが折れるような構造ではありません。

過去に、積乱雲等に入り墜落した事例はありますがそれらは氷が計器に関する部分に付着する着氷という現象が原因となっているので翼とは関係ありません。(通常は氷が付かないようにする機能がついてますので、雲に入っても安心してくださいね)


他に考えられるのは、外部からの影響としてミサイルなどは中国国内ですので考えにくい、あとは機内の爆発物はセキュリティ上と上空で主翼がなくなるくらいの爆発があると、機体は与圧と言う圧力鍋みたいな状態になっているので、機体に亀裂等があると原型が保てなくなるのではないかと考えるので、映像を見る限り胴体はそのままの状態に見えます。


従って現状の情報からは確実な原因が分かりません。


現在は自己投資の記録のためのコックピットの音声(パイロットどうしの会話や管制官との通話など)を記録するボイスレコーダーと言うものが見つかったようです。

ある一定の衝撃を受けても形を壊れないようにはなっています。

映像で見かけましたが形は保持できてるようでした。その解析である程度原因は特定されるのではないかと思っています。


もう一つの記録装置にフライトレコーダーと言うものがあり、これは機体の状況を記録するものとなっています。高度や速度、パイロットが機体を操作したりオートパイロットの状況などが記録されます。

こちらも見つかるとかなり解明されるとは思われます。