ある日、友人が週刊誌📕を持ってきて私の所にやってきました。

その週刊誌に書いてあった記事の見出しは

めまい、難聴、メニエール病の新しい治療方法!」

 

私の友人は、私が長年、めまいや難聴で悩んでいるのを心配してくれていたので、この週刊誌の記事を見つけて、直ぐに私の所に持って来てくれました。


この頃は、スマホスマホなども無く、世の中の情報は週刊誌などから得られる事も多かったのです。

私は、その記事の見出しを見て、書いている内容を食い入るように読みました目

 なぜなら、私はめまいの発作が起きるようになってから、耳鼻科以外の民間療法、カイロプラクティックや鍼治療などに通っていて、それでも一向に改善する気配がなかったからです。

 



記事の内容は、北海道の札幌にある、七戸医師(しちのへ内科)が、めまい難聴を起こす原因には、ヘルペスウイルスが関係していると提唱する物でした。


記事の内容をまとめると、身体の中で既に免疫として備わっているヘルペスウイルスが、身体の免疫力が落ちるなど、何らかの原因によって、身体の中に備わっていたヘルペスウイルスが再度活性化し、難聴やめまい、メニエール病などを引き起こしているというのです。

 

そして、その治療方法というのは、ヘルペスの抗ウイルス剤のゾビラックス(当時の薬名で、現在はバルトレックスや他の抗ヘルペスウイルス薬になっているようです)を2週間ほど飲めば、めまいやメニエール病は治るというのです。

 

あらゆる治療を試みても、めまい発作が治らずに悩んでいた私にとって、その記事は朗報乙女のトキメキでした。

 

今までに試した事がない、新しい治療法だ!

めまいに悩んでいた私にとって、一筋の光明が差し込んだような気分になりましたキラキラおねがい



しかし、その記事によると、この抗ウイルス剤を処方して貰う為には、札幌にある、「しちのへ内科」に行って、七戸医師の診察を受けなければいけないというのです。

 

私の居住地は大阪ですので、北海道まで行くには遠方すぎるえーんと躊躇しました。

 

でも、これまで、あちこちの耳鼻科に行き、あらゆる民間療法も試してきたけど、効果がなく、この治療方法を試してみたいという気持ちが強くなり、

もう、札幌まで行くしかない❗️

と思いました。

 

もちろん、家族には、記事の内容が胡散臭いと言われました。

私もそう思う気持ちが無い訳ではなかったし、効果があるか否か分からないとも思いました。

でも、藁をも掴むという思いから、家族を説き伏せ、札幌まで行く決意をしたのです。


先ずは予約を取り、予約当日、朝早い便の飛行機飛行機に乗り、千歳空港まで行きました。

そして、JRで新千歳空港から札幌まで行き、札幌駅からはタクシー車に乗りました。

運転手さんに「しちのへ内科へお願いします」と、病院の住所を言うと、「最近、そこの病院に行くお客さんをよく乗せるけど、何か評判がいい病院なの?」と聞かれました。

(やっぱり、あの週刊誌の記事を見た人が来てるんだな…)

と思いながら、「その病院、週刊誌に載ったんですよ」と運転手さんに説明をしました。

 

タクシーに乗って約30分くらいで、「しちのへ内科」へ到着しました。

到着した病院は、どこにでもありそうな、普通の町の病院でした。

 


そして、待合室に入ると、中にはたくさんの人が順番を待っていました。

こんなにめまいで悩んでいる人がいるんだ…と、ビックリしましたびっくり

 

待っている間に隣の人と話をすると、その人は長崎から来たと言っていましたポーン

 



受付で名前を言うと予約を確認され、先ず、札幌近くの耳鼻科を紹介され、そこで検査をしてくるようにと言われました。

言われた通り、直ぐに耳鼻科へ行くと、耳鼻科で行う一般的な聴力検査などを受けました。

そして、その耳鼻科の先生は、「七戸医師のメニエール病やめまい治療の考え方は、特殊な考え方だから、良く話を聞いて治療を受けるかどうかは決めて下さい」と言われました。

 

そして、耳鼻科の診察結果を持って、「しちのへ内科」へ戻り、1時間くらい待合室で待つと、ようやく私の順番が来ました。

 

私は少し不安になりながら、診察室へ入って行きました。

 



 

七戸医師の印象としては、声が大きくて、とても明るい先生でした。


 

先ほどの耳鼻科での診察結果を見せながら、これまでの私のめまいの経緯や治療について話をしていきました。

そして、七戸医師は、自分の治療方法についての説明を始めました。

 

「この抗ウイルス薬での治療方法については、耳鼻科学会でも発表をしている。耳鼻科医の間では賛否両論あって、まだ治療方法としては確立はされてはいないが、私は実際にこの薬を処方して良い成果を上げている。

貴方のめまいが、ヘルペスウイルスに起因する物なのかは断定はできないが、抗ウイルス薬で治る可能性は大いにある」と言われました。

 



私は、先生の話を聞いて、耳鼻科学会で治療法として認められてないという所に疑問を持ちながらも、この抗ウイルス薬で治った人がいるというところ、私も治る可能性があるという言葉が強く響いてきました。

 

その時の私は、藁にもすがりたい気持ちで北海道まで来たのですから、その薬を試すしか他は無いという考えしか頭に浮かびませんでした。

 

そして、診察を終えると、2週間分の薬を処方されました。

 



一度診察を受けたら、その後からは、必要ならば薬だけを送ってくれるという事でした。

 

この薬と診察には保険が効きませんでしたので、交通費やホテル代を含め、かなりの出費でした泣

 

診察を終えてホテルに戻り、夕食を終えた後、早速、処方された薬を飲んでみました。

特に何か副作用が出る事もなく、体調に異変はありませんでした。

 

翌日から指示通りにゾビラックスの服用を開始しました。

 



しかし、服用を始めて2週間経っても、めまいの発作は治まりませんでした。

 

直ぐに効果が出るものでもないんだろうと思い、「しちのへ内科」へ電話をして追加の薬を送ってもらいました。

 

しかし、薬の服用を開始して1カ月間が経ちましたが、めまいの発作が治まる気配はありませんでした。

 

電話で七戸医師に相談したところ、まだ、薬の効果が出てないんだろうと、薬の継続を勧められ、更に追加の薬を送ってもらい服用を続けました。

 

2カ月間位、薬の服用をしたように記憶しています。

(かなり以前の話なので、曖昧な部分があります。スイマセンアセアセ

 

すがる思いで、北海道まで行きましたが、抗ウイルス剤の服薬をしても、結果的に、私のめまい発作は治まる事はなく、この治療方法は効果が無かったなぁ…と、薬の服用を中止し、残念な気持ちでいっぱいになりまし悲しい

上差しこれは、あくまでも私の治療結果です)



その後の「しちのへ内科」を調べてみましたが、ネットの情報によると、2009年、「しちのへ内科」は閉院し、その後、七戸医師は、札幌東和病院にて、週2回の診療をしているとのことでした。しかし、現在も診療をされているのかは不明です。


ただ、このめまい、難聴、メニエール病に対してのヘルペスウイルス説に、私が治療を受けた時より、賛同する医師が増えているようです。


耳鼻科や脳神経外科などで、めまいに対して、抗ヘルペスウイルス剤を処方してくれる医院もあるようですので、興味がある方や、この治療を試してみたい方は、薬を処方してくれる医院を探してみても良いかと思います。


 参考までに…

 下矢印七戸医師の著者です。

Amazonにて販売しています。

詳細はこれを読んでみて下さい。





★上記に記載した内容は、 あくまでも、私の過去の経験談です。現在は変更になってる部分もあると思います。


また、本の購入や抗ウイルス剤の治療をお勧めする物ではありません。