企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東は企画部の二戸と対立する。一方、警視庁の野猿刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。「銀行の存在を賭けた戦い」をめぐる傑作金融エンタテイメント。

 

 

池井戸潤著「株価暴落」は、2008年に刊行された金融エンターテイメント小説です。巨大スーパー「一風堂」を襲った連続爆破事件をきっかけに、銀行員の板東洋史と二戸哲也が、企業テロと巨額融資をめぐって対立するストーリーが展開されます。

あらすじ

巨大スーパー「一風堂」を連続爆破事件が襲い、企業テロを示唆する犯行声明によって株価は暴落します。白水銀行審査部の板東洋史は、再建の見込みがない一風堂への巨額融資に異議を唱えますが、企画部の二戸哲也は、破綻の余波が銀行に及ぶことを恐れて融資の断行を主張します。

板東は、一風堂の経営陣と政治家の癒着、そして事件の裏に隠された陰謀に気づいていきます。二戸との対立を乗り越え、真実を明らかにし、銀行を守ることができるのか?