出せない手紙。
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INFINITY④

「…元山…さ、」


秋桜は不安げに顔をげる。

さっきの怪談話にトラウマになったのかもしれない。


「サッカー部のマネージャーとか興味ない?」


「ぇ…マネージャー?」


以前、

サッカー部のマネージャーをしたい



そう申しでた女生徒は何人もいたが、新キャプテンである尾崎に

要らない。
必要ない。

とあっさり断られていた。
「今マネージャーいなくてさ。」

「隣のクラスの子…、断られたって…。」


「…良く知ってるね。確かに断ったよ?だって、やっぱりマネージャーするからには仕事、ちゃんとしてくれるような子じゃないと…ね?」


「でも、ぁたしだって…」


動機不純だと思う。


「元山はさ。結構色んな事に一生懸命でぁ~いい子だなって。」


ねっ?と首を傾けて悪戯っぽく笑うかれにノックアウト。


神様、あたし、こんなに幸せで良いの?


「まぁ、嫌なら無理にとは言わないけどね。」


嫌な訳無い。
だって、大好きな尾崎クンからの誘いだよ?今より側にいれるんだよ?


でも、こんなのやっぱり動機不純だよ…



いつの間にか秋桜の家の前にいた


「取りあえず明日の放課後、練習観に来てよ?それで決めてくれれば良いからさ。」

INFINITY③

1階の1番奥にある教室。

そこから玄関までの長く続く廊下。


二人の足音と話し声が静かに響く。


「もう、⑤月なのにまだ構暗いよな。」

「…ぅん…//」


やばい…っ。
緊張する///

声が震えちゃぅ…。


「ね、元山しってる?
うちの学校の七不思議。」

「…七不思議?…あるの?」

「うん、トイレの花子さんとか結構有名みたいだよ」

「そうなんだ…。」



やだ…なんか…怖い。
…暗いし…。学校だし…。

俯いて持っていた鞄を胸元でギュッと抱きしめた。


「音楽室行くときに登る階段の大きな鏡は夜は見ちゃだめとかさ。
結構あるけど、嘘っぽ…?元山?」


反応しなくなった秋桜を不思議に思い、立ち止まって顔を覗き込む。


「ご、ごめん…ね。その…暗い所とか…怖い話とか、昔から…苦手で…。」


目に涙を溜めて、今にも泣き出しそうで。微かに震えていた。

「元山が謝る事じゃないよ。ごめんね、俺がそんな話したから…」


少し顔を上げ、フルフルと顔を振る秋桜。

尾崎はポンポンと頭を撫でると

「帰ろう?」

と言った。




小さく「…うん」と呟いた秋桜の手は、尾崎のシャツの裾をギュッと掴んでいた。

INFINITY②

「……も…ま…?」


―――――――ん…何…?


――誰か…に読ばれ…てる…?


「ぉぃっ…元山っ!」

あたし!?

ヤバっ…ガタッ!!!

「はいっ!!!ごめんなさい、先生!」


秋桜は勢い良く立ち上がったかと思うと深くおじぎをする。

怒られる(ノд≦*)、と思ったのに返ってきたのは


「……ぶっ」


笑い声だった。


おそるおそる頭を上げると、そこに居たのは尾崎だった。


ぇ…

何で…?


「…ぉ…尾崎クン(●ノ゜Д゜)ノ!?……な…んで///?」


秋桜は突然現れた目の前の人物に、頭が真っ白になった。


心臓が破裂するんじゃないか。


心臓の音が尾崎クンに聞こえてしまうんじゃないか?


それくらい大きな音で騒いでいた。


尾崎クンは優しく笑って

「宿題のノート、忘れちゃって。」

そう言ってノートを胸の高さまで上げた。


「元山は?」


「ぇ…?///」


「え?じゃなくて。笑
帰んないの?」


「帰る…?」

「もう7時だよ?外、結構暗いし。
帰るなら危ないし送るけど?」


尾崎 は出入口に向かいながら尋ねた。


「か…帰るっ!」


秋桜も慌てて出入口に向かった。


そして2人は教室を後にした。
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