小学4年か5年くらいだったと思う

夏休みに一家全員で長期の旅行をした


母と私を含めた子供達は『○○の御国』の大きな大会?集会?に参加する事がメイン


長兄は社会人 次兄と姉は高校くらい


その間 父はそう遠くない自分の実家(実弟一家)に滞在



会場となるホテルに全国から信者の方が沢山来られていたような記憶



私と同じ歳くらいの子供達もいた

この子供達とは これ以前からなのか以後なのかわからないが文通していた(母の勧めで)



N氏の元にはすでにお二方くらいお若い(20代前半?)女性が修道女として祈りの生活をしていた


美しく聡明そうな印象

姉はこの方達に憧れていたようだ


高校を卒業後は姉も彼女達の仲間入りをする気持ちでいたと思う(常に学年トップの成績だったのにもったいない)


数日の大会中 ずっと彼女達とプレ修道女のように過ごしていたらしい



私も他の子供達と祈ったり少し遊んだり交流を持った

彼 彼女らは私達よりもかなり祈りの生活をしている感じが見受けられた



そんな感じで皆 信者同士で交流していたと思う




この大会に参加する前に母と姉は紺色の質素なワンピースを仕立て それを着て参加していた

他の女性信者も同じものを着ていた


『○○の御国』代表のN氏も同じような紺色の衣服を着ていた 

坊主頭で痩せており片側の肋骨が2本ないらしく

上体が片方に傾いていた

表情は優しく柔和な印象

声は…ちょっと今となってはよく思い出せないが

少ししゃがれたようなハスキーな声だったような気がする(姉ならよく覚えているだろう)


彼は私に優しく話しかけてくれた


信者達に囲まれ
一種のカリスマ性というか ちょっと発光しているような…
確かに人を惹きつけるものを持っていたと思う


この大会の頃は『○○の御国』の本格的な施設の建築が始まった頃で(この時見学会も行われ私も母達と行った。そして姉も後に住まう事になるのだ)

色々な意味で乗っている 最盛期という状況であったのではないかと想像している



しかしN氏は司祭でも何でもない



どういう経緯で彼の元に信者が集まり出したのか 私にはわからない 姉なら知っているだろう


この大会の為に海外から神父を招きミサを行っている(おそらくN氏が理想とする厳格なカトリック信仰に沿っている神父だと思う)



女性信者の通訳がついていた

この方は大変熱心な方で 私と同じ年頃のお子さんを3人連れて参加されていた Oさんである


Oさんは 美しく知的な女性 そしてN氏の教えの元

狂信的に祈りの生活をしていた



『○○の御国』にまつわる記憶の中で彼女とその子供達の事が一番刻まれている