猛毒入りヒョウモンダコ寿司を提供、タイの寿司屋で危機一髪 | チェンマイにロングステイして

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穏やかに流れる時間や自然の多さが気に入り2012年6月にチェンマイに来ました。

2023年12月16日

タイで寿司は今や、あって当たり前のお馴染みの存在。屋外市場の格安屋台からおまかせコースの高級店まで容易に見つけることができ、大人から子供にまで寿司は好まれています。そんなタイの寿司店で、猛毒入りの寿司が売られてしまったというお話。

2023年12月14日にFacebookグループ「พวกเราคือผู้บริโภค(私たちは消費者)」に投稿されたのが、タコの軍艦寿司の写真。寿司に乗せられたタコをよく見ると、青いリングがついているのがわかります。どうやらこれは猛毒を持つヒョウモンダコ(ブルーリングオクトパス)のようです。

ヒョウモンダコの唾液には猛毒のテトロドトキシンという毒が含まれていて、人間が噛まれると死に至る場合もあるのだとか。また皮膚や筋肉にも毒が含まれていて食べるのも危険です。

ヒョウモンダコ軍艦寿司を投稿したタイ人男性Jukkarwut Thonglukさんによると、地元の寿司屋で購入したものとのこと。販売していた店には報告済みで、謝罪を受けて返金もされたのだとか。なお 店側は、タコは自分で切ったものではなく、購入したものを寿司に乗せたと話したのだといいます。

タイでは過去に何度か、販売されているタコにヒョウモンダコが混ざるアクシデントが発生しており、警告も発せられています。タコを食べるときはご注意を。


ヒョウモンダコ(ブルーリングオクトパス)は、体長10cm程度の小型のタコで、ヒョウ柄のような模様があります。刺激を受けると全身に青いリング模様が現れ、威嚇している状態です。
ヒョウモンダコは、唾液腺や筋肉・表皮にフグと同じ神経毒のテトロドトキシンなどの猛毒を含みます。噛まれると呼吸困難や心肺停止を引き起こし、死に至る場合があります。
ヒョウモンダコは、太平洋熱帯域・亜熱帯域に分布していますが、近年では日本付近でも目撃例が増えています。日中は岩陰などに隠れていることが多く、夜間によく見つかります。