10月28日・29日、王党派と反政府グループの政治集会 | チェンマイにロングステイして

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穏やかに流れる時間や自然の多さが気に入り2012年6月にチェンマイに来ました。

反政府の学生たちのデモ隊

 

 

国王支持デモ隊

 

在タイ日本国大使館によると、2020年10月28日・29日には王党派及び反政府グループによる政治集会が行われる見込みです。


【バンコクにおける政治集会】
1.日時:10月28日(水)16時頃から
場所:ウォンウェンヤイ(Wongwian Yai) ※王党派主催

2.日時:10月28日(水)17時頃から
場所:チュラロンコン大学講堂付近 ※反政府グループ主催

3.日時:10月29日(木)17時30分頃から
場所:BTS国立競技場前(BTS National Stadium)駅近くにあるMBKセンター前のスカイウォーク ※反政府グループ主催


【参考までに】
2006年タイの軍事クーデター
ここ10年間に起きたデモの発端は、2006年に起きた軍事クーデターになります。
当時、政権を握っていたタクシン元首相が、国連総会に出席する為にニューヨーク訪問中に起きました。このクーデターの背景には、タクシン元首相による「ばらまき政策」による富裕層・中間所得層には厳しく地方低所得者には手厚くしたことによる、インテリ層・富裕層・中間所得層の反発。それと、親族による株式インサイダー取引疑惑による政治不信によるものが大きかったようです。ちなみに、現在でもタクシン元首相はタイの富豪ベスト10に入ってますが、このクーデター以降はタイに戻ってきてません。

このクーデターがきっかけで、タクシン首相派(赤シャツ)と反タクシン首相派(黄シャツ)によるデモが活発になります。

タイの赤シャツとは
タクシン派(赤シャツ)とは、反独裁民主戦線になります。国旗に使われている赤をシンボルカラーにして、軍部や官界を基盤とした富裕層や中間所得層が国政を支配する体制を、議会の解散や選挙で打破し民主主義を確率することを目的に活動。
タクシン元首相による「ばらまき政策」の恩恵を受けた、地方出身者が多くなっています。

ちなみに、タイの国旗三色の意味は、赤は「国家、よび国民の団結心」、白は「宗教」、青は「国王」を象徴しています。

タイの黄シャツとは
反タクシン派(黄シャツ)とは、民主市民連合になります。現国王・プミポン国王の生まれた月曜日の黄色をシンボルカラーにして、タクシンが王室を脅か存在であるとして、国王や王室を守ることを前提として活動。
タクシン元首相による「ばらまき政策」により税を上げられた富裕層・中間層、また、タクシンが何をしたかの情報を得ている都心部エリート層が多くなっています。

ちなみに、タイにおける曜日の色は、月曜日「黄色」、火曜日「桃色」、水曜日「緑色」、木曜日「オレンジ色」、金曜日「青色」、土曜日「紫色」、日曜日「赤色」になります。

デモは赤シャツも黄シャツも、それぞれの利益を考えてのことが大きいようです。民主主義という考え方なら、国民の7割が支持する赤シャツが有利とされています。しかし、地方には「タクシン元首相が何をしたか」などの情報を知っているものは少なく、「ばらまき政策」による恩恵を受けた人が、事実を知らずに支持しているという現実もあります。