今朝の天気予報では13時頃から高確率で雨の予報だった。
今日は象乗りに行こうか、それともメーサイ(Mae Sai)に行こうか迷っていたが、同時に二箇所は無理だし雨も気になるので、とりあえず象乗りに出掛けることにした。
8時10分、宿でパンとバナナとコーヒーの朝食をいただいた後、バイクに乗って出発する。
ワットプラケオの前を道なりに西へ進み、コック川(Mae Kok)の橋を渡って道路標識を目印に川沿いの道を西に走る。
途中、郊外(Ban Nam Lad)の市場でカオニャオ、ムーサテー、サイウア、ナムプリック(65B)を昼食用に購入する。
市場を過ぎて道路標識を目印にコック川沿いの道を西に進み、ルアムミット村の手前にあった川辺のサーラー(東屋)で、市場で買ったものを食べる。
ちなみにこの時のナムプリックは、旅行中には食べきれずに日本に持ち帰り、今も自宅の冷蔵庫にある。
尚、ナムプリックはカオニャオと一緒に食べるものだから、日本のお餅にも合っていて大変旨い。
9時40分、ルアムミット村(Ban Ruam Mit)の象キャンプ(Kariang Ruam Mit Elephant Tour)に到着。
このルアムミット村はカレン族(Karen、Kariang)の村であり、象使い(Mahout)がいることで知られている。
象乗りと言っても、象の上に載せた座席に乗るスタイルなのだが、ここでの売りは象に乗ってコック川の中を進むことだ。
ここには30分(400B)と1時間(600B)のコースがあり、山を越えて山岳民族の村々を象に乗って巡る一日ツアーや一泊二日のツアーなんかもあるが、私はチェンマイでも象乗りの予定があるので、ここでは1時間のコースを選択した。
終わった後は象さんにバナナ(20B)をあげて象との触れ合いを楽しんだ。
ちなみにここでは、象に乗っていざ出発というタイミングで(勝手に)撮られた写真(150B)を、象乗りが終わった後に売りつけてくる。
(まあ、このサービスはランパーンの象キャンプにもあるし、他でも同じような事が行われているのかもしれない)
購入を断ればいいのだが、おかげ様で自宅にはこの手の写真がもう3枚ある。
象キャンプを後にして来た道を引き返し、今度はチェンライ市街から1号線を北に走って1209号線で右折し、首長族の案内看板を目印に山岳民族村に向かう。
12時20分、山岳民族村(Union of Hill Tribe Villages and Long Neck Karen)見学(300B)。
ここはタイ北部の代表的な山岳民族を一ヶ所に集めた観光用の村である。
勘違いかもしれないが、この観光村は以前チェンマイとチェンライの県境にあったものが移転したのではないかと思い、気になって訪れた次第である。
しかし、どうしても見世物小屋という意識があるせいか、特にラフ族の村人なんか「首長族の村はあっち」とサッサと行ってくれと言わんばかりだったし、見学している方のこっちも気が引けるというものだ。
そのせいか、放し飼いにしてる鶏や、村で飼育している豚を見ている方がゆっくりできた気がする。
ただし、首長族(Padong、Long necked Karen)の女性は腹が据わっていて、真面目に店先に出てはせっせと織物の実演販売をしていた。
首長族が織った布はとてもカラフルで様々な模様があり(それが伝統的な柄だとは思えないが)、私も欲しくなってあまり派手で無いものを選んで一つ購入(200B)した。
このお土産は、帰国後マフラー代わりに首に巻いて使っているが、肌触りがとても滑らかで私の一番のお気に入りになっている。
山岳民族村の次はまた今日も温泉に行こうと思うが、すぐ近くにバーンダムという観光名所が新たに出来たようで、温泉の前に立ち寄ることにした。
14時00分、バーンダム(Baan Dam Museum)見学(80B)。
バーンダムは、芸術家により作られた私設のミュージアムで、黒い建築物が広い敷地に点在しており、地球の歩き方にも紹介されている。
駐車場や近隣の道路が観光バスや乗用車でいっぱいになるほど、タイ人や中国人の観光客が押し寄せて、敷地内のあちこちでカメラのシャッターが盛んに切られていた。
しかしながら、一体何がこれほど人気あるのか私には分からない。
ここには男女の性器をモチーフにした悪趣味なものや、動物の骨など死を感じさせる不吉な物が多く、不快に感じたので早々に退散した。
前衛的か何か知らないが、自由すぎる芸術には疑問を感じる。
バーンダムからうら寂しい住宅街の裏道を通り、ラチャッパッド大学の脇を抜け、1511号線に出て温泉に向かう。
15時00分、ポンプラバート温泉(Pong Phrabat Hot Spring)到着。
ここの施設の個室(70B)には、着替えたり休憩できるスペースが充分にあり、昨日のパートゥン温泉に比べて個室が広かったのが良かった。
本日のポンプラバート温泉の源泉は49.7度、ここでは水道水で薄める必要はなかったが、熱くなって長い時間入浴できなかったのは昨日と同じだった。
尚、泉質についてはパートゥン温泉の方が硫黄臭くて良かったかもしれない。
16時00分、チェンライに戻る前に1号線沿いのガソリンスタンドにて給油(40B)。
事前の天気予報よりかなり遅くなったが、この時点でようやく雨が降りだした。
しかも降り始めはスコール並みに激しく降っている。
16時20分、チェンライのバスターミナルに立ち寄り、明日のチェンマイ行きバスチケット(258B)を購入する。
結局、今回はメーサイからタチレク(Tachileik)への一時入国には行かなかった。
宿泊を延長しようかとも考えたが、再入国許可でノービザ期間を延長する必要はないし、タチレクでは旨いシャン料理店を知ってるくらいで特にこれといった用事もなく、どちらかと言うとタチレクよりもメーホンソンに行ってみたかったので、タチレク行きは今回は断念して、とりあえず明日はチェンマイへ移動しようと思った。
バスターミナルでしばらく雨宿りをした後、バイクを店に返却して宿に帰った。
17時50分、近くの食堂で夕食。
カオナーペット(40B)
どうもこの日は食欲がなかったのか、ろくに物を食べていない。
19時30分、雨がやんでいたのでナイトバザールに行くが、結局何も買わずに散歩して帰ってきた。
ナイトバザールから宿に帰ると、また雨が激しく降ってきた。
こうしてタイ滞在十四日目、チェンライでの最後の夜は更けていったのでした。