【タイ旅行記】12月28日(スコータイ) | 東風友春ブログ

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朝起きたらぐっしょりと寝汗をかいていたため、やはり体調不良だったのだろう。

しかし、せっかくなので今日は宿から12kmの距離にあるスコータイ遺跡を見に行くことにする。

 

8時15分、宿から旧市街に向けてバイクに乗って出発した。

スコータイは、1238年にシーインタラティット王(Si Inthrathit)が開いたスコータイ王朝の首都だった都市である。スコータイ王国は1463年にアユタヤ王朝に吸収され、1767年のビルマ軍侵攻によりスコータイの町(旧市街)は荒廃して、ラタナコーシン朝に及んで町は新市街に移された。なお、スコータイ王国を構成していたシーサッチャナライ(Sri Satchanalai)及びカームペンペッ(Kamphaeng Phet)と共にユネスコの世界遺産(Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns)に登録されている。

 

 

9時00分スコータイ歴史公園(Sukhothai Historical Park)Google Map到着。

スコータイの遺跡群は、中心部と北部と西部の三つに区分けされており、それぞれの入り口で入場料(100B)が徴収される。

ちなみに以前は中心部(40B)、北部(30B)、東部(30B)、南部(30B)、西部(30B)の五ヶ所に区分けされ、遺跡公園全部の共通券が150Bだったので、かなり値上りしたことになる。

しかも、以前は20Bを支払えばバイクの乗り入れが可能だったが、二年前から禁止になったようで、これは最新版(2018-2019)の「地球の歩き方」に反映されてなかった。

 

 

以前と同じくバイクでさっさと見てまわるつもりでいた私は、ふいに予定が狂ったことに一瞬戸惑ったが、歩ける範囲で廻ればいいかと思い直し、徒歩で遺跡見学することにした。

午前10時の気温は25度、歴史公園はとても広いが、雑木林の中に遺跡が点在しており、徒歩でしか気づかない風景にも出会えたので、想像ほど苦にならなかった。

 

 

10時30分、北の城郭のあたりで道路に車やバイクが走っていることに気づく。

どうやら歴史公園とはワットマハタート(Wat Mahathat)Google Mapを中心とした限られた区域で、私は知らぬ間に公園の外に出ていたらしい。

つまりバイクの通行禁止は中心部だけで、北部や西部など公園外の遺跡には制限のないことが分かり、急いでバイクを取りに公園の入り口まで引き返した。

 

 

10時45分ワットシーチュム(Wat Sri Chum)Google Map見学(北部入場料100B)。

ここにはスコータイ遺跡群のハイライトとも言えるアチャナ仏(Phra A Chana)がある。

 

 

11時30分、腹が減ったので、遺跡見学を切り上げて昼食にする。

地元名物のクイティオスコータイ(50B)を注文したが、普通のクイティオとの違いがよく分からない。

歴史公園内や遺跡周辺には全く店が無いので公園前の店に入ったが、どの店も観光地プライスなのはいささか閉口する。

 

 

11時50分ラムカムヘーン国立博物館(King Ram Khamhaeng National Museum)Google Map見学(外国人料金150B)。

タイの国立博物館は以前は写真撮影禁止だったが、近年殆どの博物館がフラッシュを用いなければ撮影可能になったので、英語での表示があるものはできるだけ沢山写真を撮ることにした。

これは昨日スワンカロークの博物館で英語の図録が無いか尋ねたところ、タイ語の本しか無いから展示物をできるだけ写真に収めてと言われ、なるほどと思った次第である。

 

 

13時00分ワットチャーンローム(Wat Chang Lom)Google Map見学。

ここは旧市街から離れた場所に、象の彫像に囲まれた仏塔だけが残る何とも寂しい遺跡だが、以前訪れた時の印象が強く残っていたので今回再訪した。

その時に何を感じたのかは思い出せなかったが、不意に風が吹いて辺りの木々を揺らし、まるで再会を喜んでいるかのようだった。

さて、今日も正午を越えたあたりから日差しが強く、気温も上がって、外を出歩く気力が失せてきたので、見学後は早々に帰路につくことにした。

 

 

スコータイ遺跡からの帰りに道路がやたら渋滞していると思ったら、おそらく直進車と右折車による事故現場に行き当たった。

これはタイが高度経済成長期の真っ只中にいることを改めて認識させられた光景だった。

昨日のシーサッチャナライへの道でも感じたことだが、十年前と比較して車の交通量が飛躍的に増えている。

 

 

しかも信号がほとんど無いため一般車(大抵はバンコクナンバー)でも結構なスピードで走っているし、対面にバイクが走っていてもお構いなしに反対車線に出て追い越しをするため、慣れないとヒヤヒヤする。

その反面、停車状態からの発進や、脇道から右左折してくる車両(これは地元民の車に多い)については確認や判断が甘く、危ないなと思っていたら案の定だった。

今後は地方でも信号の設置が進み、交通ルールの普及が図られて、タイが日本のような国になってしまうかもしれない。

 

 

13時20分、宿に帰着するも、入口には「新年お休み、営業は1月4日から」との看板があり、それを見ながら暫く立ちすくんでいたところ、宿の奥さんが笑いながら「あなたには関係ないわよ」とばかりに手を振って招き入れてくれた。

以前のタイは、西洋暦の新年を祝う風習があまり無かったので、この時は「家族でどこか旅行にでも行くのだろうか?何でこんな稼ぎ時にわざわざ休むんだろう?やる気の無い宿だなあ」としか思わなかった。

しかし、日系企業の影響からか、いつの間にかタイでは大晦日から正月三が日まで休暇をとる習慣が定着しつつあるのだ。

ちなみに今年のタイのカレンダーでは、明日からの土日に大晦日と元旦を合わせて四連休となるのだが、無論この時の私はまだ昔の感覚のままでその事に気付いていない。

 

 

15時30分、バスターミナルに行き、明日のプレー行きのバスチケット(105B)を購入する。

 

 

15時45分、屋台でスイカ(30B)を購入。

タイでは果物が美味しくて大変安い。

このため、タイに来たならできる限り毎日食べたいものだが、これまでは移動に追われて失念していたところ、昨日からの体調不良にてビタミンを摂らなければいけないと思い出し、スコータイ市街をバイクで走り回ってようやく果物屋台を見つけたのだった。

 

 

17時15分、バイクを早めに返却し、昨日と同じイサーン屋台でガイヤーン各種(80B)、ソムタムカオポート、カオニャオ(30B)をテイクアウトする。

18時00分、ホテルに戻って夕食をとる。

名残惜しいが、明日の朝にはこの宿を発つため、夜のうちに荷物をある程度まとめておかなければならない。

こうしてタイ滞在四日目、スコータイでの夜は更けていったのでした。