お久しぶりです。
せっかくのバレンタインデーという行事があったのに何も書かないで終わるのはもったいないので書きました。
もう過ぎてるんですけどね。
短いのにしようとしたんですけど地味にだらだら長引いてしまいました。
上手くまとまっていませんが、是非読んで頂けると嬉しい限りです。
では。
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渡邉side
「どんなの作ったの?」
「え、可愛いじゃん」
「愛佳ちゃん喜んでくれるかなぁ」
「どうだろ、緊張するー」
朝からクラスの女の子達は大騒ぎ。
そう、今日は2月14日、バレンタインデー。
クラスの大半の子はみんな同じ女の子にあげるみたい。
その子は、志田愛佳。
クラス1、いや、学校1のモテ女と言っても過言ではない。
モテる割には彼女がいる噂もなく、みんなのリアル王子様的存在になりつつある。
とは言ったものの愛佳はかなりクールで、みんなにはかなり冷たい態度で接する。
申し訳ないけど、愛佳から人に対する優しさを感じた事はない。
それでもモテるんだから、人が彼女に惹かれる何かを持っているのだろう。
あ、でも1回だけ彼女の優しさを感じた出来事がある。
それは私が愛佳を好きになった、好きになってしまったきっかけでもある。
私が学校から帰る途中の出来事。
いつものように道を歩いていたら、近くを野良猫が歩いてた。
まだ子供なのか身体は小さくて凄く可愛かった。
その猫が急に何かを思い出したように走り出して、、、
でも横から車が来ていた。
危ない、助けないと、そう頭の中で思っていても身体は動いてくれなかった。
このままあの猫がひかれてしまうのを黙って見なければいけないのか。心臓がドキドキして鳴り止まない。怖い。
そう思った時、隣から物凄いスピードで走って行って猫を助けにいく女の子がいた。
本当にギリギリのところで猫を抱きかかえて救った。
はぁ、助かった。
でも助けた勢いで女の子も転んでしまった。
近くまで駆け寄ると、その女の子は同じクラスの愛佳だった。
息を切らしながら猫を心配そうに見つめる愛佳。
猫が起き上がって無事を確認すると今まで見たことのない笑顔で猫をみて、「よかったぁ」と言いながら抱きしめた。
その姿に胸がキュッと締め付けられた。
『あ、あの、、愛佳』
愛「あー、理佐だったんだ」
『うん。えっと、、傷』
頬に擦り傷が出来ていた。
愛佳はワイシャツの袖で自分の頬に当てた。
ワイシャツに血がじわじわと滲む。
愛「うっわ。やっちゃった。かっこ悪!」
『そんな事ないよ!』
愛「理佐?」
何故か大声をあげてしまった。
『え、あ、いやーだって命救ったんだから。か、かっこいいよ』
かっこいいなんて言うつもりじゃなかった。
さっきとは全く違う意味のドキドキが鳴り止まない。
愛「そ、そうかな。でもこの子猫の命救えてよかった。猫ちゃん、自分の命、大切にするんだぞー」
そういって猫に語りかける愛佳を無意識に愛おしく感じていた。
愛佳とこんなに話したのは初めてだし、いつも皆にはほぼ単語でしか返さないから、ちゃんと喋ってくれるのが何より嬉しかった。
次の日。
「え、愛佳!?」
「顔の傷どうしたのー!」
案の定クラスの女の子達が群がっていた。
愛「転んだ」
「大丈夫!?」
「女の子が顔に傷なんて、、、」
愛「大丈夫だから」
命を救った時に出来た傷を愛佳は 転んだ と嘘を付いた。
私だったら猫助けてさ、、、なんて誇らしげに話すだろうなぁ。
その光景を見ていると愛佳と目が合った。
すぐ逸らそうとした時、愛佳が一瞬ニコって微笑んだ。
キュン
一気に胸が高鳴ったのがわかった。
私はもうこの時既に恋をしてた。