Orb。おーぶ。 | これぶろ

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一般庶民のあれこれです。

18,19と某所で某踊り手さん主催のダンス公演「Orb」を観てまいりました。

昨年の第2回から1年、かなり楽しみに待っていましたw

前回の公演が本当に良くって、もうこんな素敵な公演を超えるものはないだろう…!


と思っていたのですが、あっさり裏切られて今回の公演は更にグレードUPしていたのでした。


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Orbの公式ブログはこちら から。

世界観が確立された美しい美しい舞台を魅せてくれます。

前作はパンドラの箱をモチーフに、退廃的で異国情緒のある作品でした。


今回は扉をモチーフにした公演。

第一幕のタイトルは「Metamorphosis」

1 ((形式))(魔力による)姿形[構造, 本質]の完全な変化.

2 (一般に, 外観・性格・環境などの)著しい変化;変形[変容, 変化]した形[姿].
3 《動》変態;《植》変態.
4 《病》(組織の)変性, 変態.

…どれもしっくり当てはまる。ちょっとすごいタイトルつけましたね、これは。


なんていうかもう作・演出:荻田浩一って云われても素直に信じてしまいそうなんですけど…!

すごいおぎりずむで鳥肌たちました。

以下、勝手な解釈につき注意。レポートにすらなっていませんw



1・・・Ambivalence

1 (…に対して)相反する感情を同時にもつこと, 心の葛藤(かっとう);ためらい;どっちつかずの態度
2 《心》アンビバレンス, 両面価値, 二重傾向.


古い木々に飲み込まれるような廃墟の空間。

忽然と、美しく誘いかけるひとつの扉がある。

少女が一人迷い込む。扉に入るべきか、入らざるべきか。


そこへ一人のさも怪しげな人物がやってくる。男か女かもわからない。

少女に黄金に輝く粉が入った袋が手渡される。

生命の粉だよ。これを持ってあの扉へ入ってごらん。きっと君のお友達にたくさん会える…


慄き、一度は拒否する少女。けれど誘惑に打ち勝つことはできず、差し出されるまま手にしてしまう。

扉は開かれ、その足が一歩、また一歩と仄暗い地下階へ下ってゆく…。


導かれるまま潜りぬけた扉の先には、とても沢山の、とても美しい人形たち。

訪問者にぴくりともせず、永遠の時間を冷たく過ごしている。

けれど、ひとたび少女が黄金の粉を宙に舞わせると、人間のように踊りだす。


2・・・Prayer of Dolls


最初にたどり着いた部屋には、神に祈りを捧げる美しい乙女たちの人形。

少女の手によって黄金が宙を舞う。

すると、想像もつかないような内なる激しさが乙女たちを突き動かす。

この地下の教会から、この祭壇の間から、永遠に出ることはなく――それが自分の選んだ結果であるとしても。彼女たちの中から溢れてくる慟哭の炎に翻弄される少女。

この祈りは誰に届くのか?祈る以外にできることなど何もない人形なのに!


美しい乙女の一人が、少女にロザリオを差し出す。

あなたを守るロザリオ。

けしてなくしてはだめよ。

なくしてしまったらどうなるか…


3・・・Night of Masquerade


第二の部屋には、中世のビスクドールのような男女たち。

互いの素顔を隠し、互いを偽り、偽りの夜を重ねる。

美しさと脆さが背中合わせの、享楽の世界。


少女が現れると途端に微動だにしなくなる。

黄金の粉で生命を与えると、振り解けない強力なパートナーに翻弄される。

横目で見ている美しい女が嘲笑う。

お嬢ちゃん、ここへ来るには早かったわね。


4・・・Dolls of Clown


第三の部屋には、見るも鮮やかな道化師たちの人形。

狂乱のサーカスの開幕!

目にも止まらぬ速さで宙を舞う白銀のバトン、美しく弧を描くリボン。天高く跳躍する道化師たち。

天才的なパフォーマンスに胸の躍るひととき。

私たちの舞台はどう?素晴らしいでしょう?

けれど他に観客のいない、閉ざされたサーカス。

それでも彼女たちは踊り続ける、それこそが道化だから。


5・・・Sweet twin Dolls


お腹を空かせた少女が次に辿り着いた部屋には、瓜二つのお菓子みたいなカラフルな少女の人形たち。

テーブルにはたくさんのお菓子!ねぇ、私も仲間に入れて!

一度は追い出すツインズ、でも待って、よく考えて…。

さっきはごめんなさい、いくらでも食べていって。全部あなたのものよ。

少女は大喜び、無邪気にお菓子に飛びついていく。まるで童話の主人公の兄妹のように…。

もっともっと、食べていってね。沢山食べていってね…


6・・・Dolls of Ballerina


疲弊を隠せない少女の前に現れたのは、自分とよく似たバレリーナの人形。

漆黒の衣装を身に纏った彼女が、なにかを語りかけるように踊りだす。

虚ろな目をしたバレリーナがひとり、またひとりとやってきて少女を囲んで踊る。

激しい旋律の中、時にはメロウ、時には機械的に、時には優雅に…。


永遠なる明日はいづこ。

瞬間刹那の時つなぎ永劫を。


煽られるようにして、次第に少女は人形たちと同じように踊りだす。

コッペリアのような人形的な動きが、やがて本当の人形のようになってゆく。


7・・・Obsession

1 [U][C](妄想などが)取りつくこと;その状態

2 強迫観念, 妄想;頭にこびりついて離れない物[事]


少女はマスカレードの美しい女に、ロザリオを奪われてしまう。

いけない!取り戻さなくては…

けれど女の姿はどこにもない。

ふと見渡せばまた暗い、最初の部屋に彼女は居た。

込み上げてくる不安と恐怖に、扉を開こうとするが堅く閉ざされている。


目をこらすと今日出会った沢山の人形たちが、部屋中で冷たい時を刻んでいる。

扉は開かない、人形は動かない。

生命の粉を撒いてみようとしても、袋の中は既に空。

どうしよう。

どうなるの。

とりこまれていく。

少女は次第に取り込まれていく。

それは必然でしかなかった、同化。


扉の外でその人は暗い笑いを噛み殺す。

新たな魂を手に入れて満たされている。

そしてまた、この廃墟に迷い込む美しい人間を待ち続ける。




……まぁこんな舞台でした(ホントかよ!!)

演出の狙いとだいぶずれがあるかもしれませんが気にしません(笑)

少なくとも私はこう捉えた。


しかしすごい笑ったのは6曲目の楽曲がALI PROJECTの「KING KNIGHT」だったことですかねww

しかもめちゃめちゃ合ってたし!!!

4曲目あたりは完璧荻田ワールドでした。。。ほんとオギー好きには見て欲しい。。。


二幕についてはまた改めて。

おやすみなさい。