1/31 術後1日め。
お昼頃にICUから病室に移動してきた。頭は包帯をとってガーゼを当てたくらいに軽くなっていた。
車イスから病室のベッドに移るたった2、3歩がよろよろとおぼつかない。倒れるようにお布団にもぐりこんだ。
あー、やっぱり天井がサーっと縦に流れて、気持ち悪くて目をあいていられない。テレビにもピントが合わないから見ていられない。
頭の中の流動感との戦い。トイレに行くのもいちいち看護師さんに一緒に行ってもらう。たった10歩のところなんだけど。で、点滴してるもんだから量も回数も多いんだわ。これもリハビリのひとつ、と思って頑張る。
トイレでは、いちいち計量カップに尿をとることになっている。
その行為が、情けない位大変だった。
お昼ご飯は、殆ど食べられなかった。
1時頃、父ちゃんと、長く会ってなかった長男君がやってきた。自分の卒論発表を終えて、すぐに来てくれたのだった。
二人と話をするんだけど、おばあちゃんみたいにゆっくりゆっくりにしか話せない。複雑な内容もダメ。頭がカーっとしてきて爆発しそうになるんだ。
夕方MRIを撮りに車いすで運ばれたんだけど、座っていることが辛くて、もどりには、ベッドのお迎えが来てくれたのだった。
父ちゃんは、疲れてウトウト。寝顔見て、ほんとに大変だよね、すまないね、と思う。
長男は、ずっと手を握っていてくれて、面会終了時間まで静かに座っていた。
二人が帰ると、長い長い不快な夜が待っていた。
寝たいのに、物音や、喉の渇きや、トイレや、頭のグラングランや、何かに追い詰められる怖い夢や、自分の脈動がキンキン頭に響くのや、貧血による脈の速さと不整脈が苦しい、といった寝苦しさで寝付けない。眠っても浅い。
四人部屋だから、トイレに行くのもなるべく音がしないように気を遣う。
実に実に、こんな夜がこのあと1週間位続いて、ほんとに夜が来るのが怖かった。