扇風機をつけたまま寝ると死ぬ」――こんな噂を子供の頃聞いたことがある人もいるかもしれない。昨年本誌でこの話題について地味にメーカーに取材したが、「取り扱い説明書にも、『扇風機の風を長時間直接当てないで下さい』と書かれています。風の当てすぎが体に良くないのは明らか」と語られた。

 体に良くない理由については、「体内の水分が蒸発し、水分不足になる」ことだという。

 そこで、本誌男性記者(33)は、パンツ一丁で扇風機を当てながら寝てみた。死ぬことはないだろうが、「水分不足」とは一体どのようなことか?

■条件
 ・その夜の気温は27度の熱帯夜
 ・就寝時刻は午前1時30分
 ・パンツ一丁で寝る
 ・扇風機の風を「弱」で顔と胸中心に当てるようにする
 ・起床時刻は午前9時
 ・寝る前に350mlのコーラを飲む

 朝起きてみると何かが違う。

 そう、「尿意」がないのだ! とはいっても、おしっこをするのは朝の日課のため、なんとかしてみることにした。すると、これまでに見たことがないほど、尿の色が濃いのである。普段は黄色いのだが、なんとほぼ茶色。しかも量が少ない! 普段の10分の1程度と推測された。寝る前にコーラを飲んだというのに……。

 確かに多くの水分が失われるようなので、タイマー設定などをして皆さんも扇風機をご使用ください。特に赤ちゃんや高齢者はご注意を。