こんにちは。ぐんしです。

軽い気持ちでとんでもないことをしてしまいました。

 

アニメ『BANANA FISH』を観ました。

 

……とんでもなかった……。

 

もう、思いの丈がありすぎて、どこかに吐き出さないとヤバイ(何が)ので
ちょっとここに書きなぐります!

 

そうしないともう、何も手につかない!
ほんと、とんでもないことしちゃったよ!!!

 

ちなみに、めっちゃネタバレしてるので、これから観る予定の方とか、たまたま観てる途中の方

かつ、原作未履修の方は見ないで。お願いだから読まないで。振りじゃない。頼む。

「え~私ネタバレ気にしないし~~」とか言わないで、頼むからお引き取り下さい。

 

 

 

 

 

バナナフィッシュの原作を始めて読んだのは、高校生の頃。
その後専門学校のときも友達に借りて読んだ。

言っても当時は小娘でしたし。(アッシュや英二と同年代の頃に読んでたんだな。)

当時見えていなかったものが色々見えてきて、とても面白かったです、アニメのバナナフィッシュ。

 

さて。語ります語ります。(めんどくさいオタク)

 

1.BANANA FISHはバナナフィッシュだった

もうね。振り返ってみるとね。

『BANANA FISH』そのものが”バナナフィッシュ”だったなと。

 

BANANA FISHの物語が、”バナナフィッシュ”だったなと。

 

”バナナフィッシュは、その姿を見ると死にたくなる、死を招く魚”
 

これは”バナナフィッシュ”の元ネタになっている小説について語られているセリフ。

『食べると』じゃなくて『見ると』なんですよ。条件が。


『BANANA FISH』を見た(読んだ)私は、死にましたね。
精神的に。

ラストの殺傷力高くない?

 

言葉にならない感情が渦巻きすぎて泣きすぎてべっしょべしょになりながら

「尊い……」

とだけの言い残して昇天しませんでした?

 

私は死ねました。

 

すっごいダメージ受けてます。

原作読んで知ってたはずなのに。

気軽に見るもんじゃなかった……。
尊い。ありがとう。成仏できます。あああ。(情緒不安定オタク)

 

2.陰と陽の対比

私が死んだとかいう半分冗談みたいなのはさておき。
印象的だったのがあらゆる『対比』の構図。

  • 光と闇
  • 希望と絶望
  • 孤独と安らぎ
  • 救いと滅亡

これらの対比があちこちに散りばめられていました。

つまり、陰と陽の対比。

 

アッシュと英二はもちろん。
アッシュと月龍、アッシュとゴルツィネ、アッシュとオーサー……
色んな登場人物とアッシュとの関係性が、陰陽で描かれています。

アッシュを慕う人、憧れる人、執着する人、嫉妬する人…
色んな想いが渦巻いていた。

けれどそれを、いい悪いでジャッジせずに
そういうモノとしてただ存在しているんだなぁ、と感じて。もう。

好き!!!!!(語彙力を失ったオタク)

 

3.BANANA FISHはBLではない

腐女子だけど、BANANA FISHはBLではない!と主張したい。
二次創作としてのBL時空が存在しててもいいんだけど、作中の二人がBLになっちゃったらダメなんだよあれは……
そこに恋愛感情が混ざってくると、その関係は『無条件』ではなくなってくるんだ。

無条件に相手を思いやり、愛するところがポイント。ここ、テストに出ます。


『ブロマンス』とカテゴライズされることが多いけれど、それよりももっと深いと思うんだ。
『友達以上恋人以上』なんだよね。
って、恋人以上ってなんだろう。
そう。魂レベルでつながってるんだ。

もうこれは、『バナナフィッシュ』っていう新しいカテゴリーを作るしかないんじゃないかな。(大真面目)


ここまで考えたところで、もしかしたらこれはツインレイとかツインソウルなんて呼ばれるものなのかも知れないなと思った。


一番最後のセリフ

「ぼくの魂はいつも君と共にある。」

これ、プロポーズ以上のセリフだよね。

(この時点でもう泣きそう)
だって魂が共にあるんだよ。
夫婦でもそのレベルの人たちってそうそういないよね。
私の魂はオットと共には特にないと思うんですよ。
なんかもう、次元が違うなって感じる。
 

プロポーズ以上の言葉だけれど、ロマンチックでもメルヘンチックでもなくて。

深いし重たい。そして、とてつもない覚悟を伴う。

 

元々ぐんしはツインソウル、ツインレイは、幸せになれる都合のいいシステムではないと思っている。

出会ってしまったがために、運命に翻弄されてしまう面もあるんじゃないかなって。
(もちろん、ツインレイ同士で穏やかに暮らすケースもあるけれど)


運命に翻弄された2人だけれど、アッシュは「幸せだ」と断言する。

もう。もう。なにこれ。泣くしかない。

 

それはそれとして、二次創作でのBLは大歓迎です。
それはそれ。これはこれ。(都合のいいオタク)
 

4.あのラストは最適解だった

はじめて原作を読んだときはまだまだ若かったので。

最終回に対して

「もしすぐ治療していれば助かっていたのではないか。」とか
「ラオをどうにかすることはできなかったのか。」とか
それはそれはグルグルと考えていたけれど。

 

今だから解った。

 

あれは、最高のエンディングだ。

 

2人はもう、二度と会わないと決めていた。

それは揺るがない。

 

アッシュは空港に向かって走り出したけれど、間に合うなんて思っていなかったはず。

居ても立っても居られなくて、衝動で走り出したんだろう。
(実際、彼はパスポートは持っていないだろうし、英二もそれを知っていてチケットを同封していたんじゃないかな。)

 

死のきっかけになった英二の手紙。

これは、ミスリードだったのか?

 

いや。そうではない。

英二の手紙がアッシュに油断を生じさせた。

それが引き金で致命傷を負う。
(しかも、ラオの勘違いの原因は、アッシュがショーターの死の真相を隠したからっていう…)


それから、図書館に戻ったアッシュは以前、英二が座った席に座る。
(っていう考察を見かけた。だからいつもと逆向きに……ってまた泣ける)

英二の手紙を読み終え、最期に、空を仰ぐ。

 

そして、静かに微笑んで、目を閉じる。

 

ここで、英二が望んでいたことが果たされたのではないだろうか。

 

英二の望み。

「僕は運命から君を守りたかった 君を連れ去り押し流す運命から」

これが、完全に果たされたのだ。

 

アッシュがゴルツィネから解放されるだけで、運命から解き放たれる訳じゃない。
(はじめて読んだときは、解放されたんだとばかり思っていた。私若かったな。)
 

仮にここで助かったとしても
既に死んだことになっている上に重犯罪人のアッシュが、太陽の下で暮らすのは現実的ではない。

運命に翻弄され続けることからは、どうしても逃れられなかったんだ。

 

アッシュも、それが分かっていたから英二と二度と会わない決意をした。

一緒にいることよりも、相手を守ることを選んだ。

それが果たされたのが、あのエンディングだったんだ。

 

それに、簡単に人を殺し、自分の死とも常に隣り合わせで生きてきたアッシュは、
今の日本で平和に暮らしている私には想像もつかないような、とてもシビアな生死感を持っていたんじゃないか。
実際に、英二のために自分の頭に向けた銃の引き金を、簡単に引いたこともある。

そんな彼だから、助かろうとするのではなく、図書館に戻るという、一見信じられないような行動に出た。

彼にとっては、命を長らえることより、あの場で手紙を最後まで読むことの方が大事だった。

 

 

長く生きることだけが幸せじゃない。

 

それでも、死によって救われるなんて、悲しすぎる。

自由と幸せを求めた物語のエンディングとしては、皮肉にも程がある。

けれど、それが現実なんだ。
自由と幸せの目の前に立ちはだかったのは現実。
どうしようもない現実がそこにあったんだ。

 

会えなくても、魂が共にあるなら、
どんなに悲しくてもそれは、きっと幸せと言えるんだろう。

 

 

それはそうと、二次創作でいわゆる【生存if】モノ、『もしもアッシュが生きていたら』の話を読むのは大好きです。
もっとくれ!!!!(強欲なオタク)

 

(でも、生存ifモノを読めば読むほど、例えアッシュが生きていても、ありえない展開なんだろうなって切なくなります。)

5.アッシュがイケメンすぎて辛い

アッシュの服装はバラエティに飛んでるけど私は第1話の黒の7分袖で腰にシャツ巻いてるのが一番好きです!!メガネもいいよね!(早口)
何着ても様になるってイケメンずるい!
ストリートギャングなのに。チンピラなのに。めっちゃお洒落さんじゃんかー!
えーこれはゴルツィネの教育の賜物なのかしら!
ゴルツィネ、やることはえげつないけど趣味はイイヨネ!!!!!!
 

原作のアッシュのビジュアルは中盤辺りが一番好き。
終盤のゾクゾクするような色気もいい!!!

からの、アニメのアッシュはイケメン度500%増しでやべぇ。
しかもアッシュがスマホ触ってる。
かっこいい。なにこれ。かっこいい。かっこいいしか言えない。かっこいい。

 

あまりの美しさに、ニコニコ動画でずーっとMMD(3Dのキャラクターを用いた動画)を見てる。

エンドレスで見れる。

中毒性やばい。

あと。
ギャグシーンの多くがカットされた中で『キャンディーバー』は残してくれて、
アニメ制作者の皆さんありがとうございます!!!!!!!
バーバラちゃんも入れてくれて本当にありがとうございます!!!!!!!!!!

 

いつでも成仏できる!!(すでに死んでいるはずのオタク)

6.英二がかわいすぎて辛い

アニメの英二なにあれ。
かわいすぎない。
だめだよあんな子一人で外歩かせたら。
補導されちゃう。
もはや国家が保護するレベル。

あんなんアッシュでなくても守ってあげたくなるよーー!

一方で「オニイチャン」だから。

アッシュの面倒も見るし。
なんなら寝起きの悪いアッシュを起こせるのは英二だけだし。

アッシュと他愛ないケンカができるのも英二だけだし。
たまにすっごく無鉄砲だし。

最弱にして最強。

あーーーーーーーーーかわいい!!!!
 

ちなみに、そういうかわいい子が雄の顔するのが好きです。(腐女子なオタク)

7.『光の庭』を読まなくちゃ(使命感)

原作には、続きがあります。

続編が何作かあるんですが、その中のひとつ

『光の庭』

 

これが、名作なんです。

 

7年後の英二とシンのお話。

英二があれからどんな時間を過ごしてきたのか。

アッシュとどう向き合っていくのか。

この先をどう生きていくのか。

 

ていうか、なんでメインがシンなの?

っていうのも、読んで、噛みしめてみたら納得できるかと。

 

アニメを見た方で、原作読んでない方は、ぜひ読んで!ぜひ!!!

あ、ハンカチは忘れずに!!(と言いつつ自分もポチるオタク)

 

 

 

8.まとめ。BANANA FISHはいいぞ

元々神作品として私の心にノミネートされていたBANANA FISHでしたが、17年ぶりにアニメという形でまた触れることができて、本当によかったです。

 

アッシュや英二と同年代の頃に原作を読めたのも、よかった。

あのころとは違う視点で見れた。

 

また、数年経ったら見返してみたい。

新たな発見があるかもしれない。

 

すっごい心にダメージ入るから、そう頻繁に触れられるものじゃぁないんだよなー。

 

『バナナフィッシュ』はまさに劇薬。

 

BANANA FISH、ありがとう。