昨日6月5日『メリー・ポピンズ』2018年 日本初演、全公演
無事に終えることができました。

東京に帰ってきて、だんだんと実感してきています。

『メリー・ポピンズ』
この作品に出逢えたことは本当に奇跡であり、必然であるような気がします。
メリーがくれた魔法かもしれないなぁ。

ちょうど稽古開始から半年が千秋楽。あの頃は寒かったなぁ…
メリーが去った直後に梅雨入りなんて、本当になんだか不思議な人だ。メリー・ポピンズ。

私はお昼の公演で大千秋楽をむかえました。

千秋楽の朝、家で毎朝の練習をしていたのですが、
稽古中の光景を思い出していろんな想いが溢れてきてしまって
どの歌を練習していてもウルウル・・・
これは本番どうなっちゃうんだ自分。。。なんて思って挑んだ本番。

 

はじまってみると、なんというかものすごい落ち着いた気分。
信頼し大尊敬するじぃジョージさん。まきさん。かほさん。りゅう。おおぬきくん。あーや。
たくさんのあたたかさと愛をくれて信じてくれているななことあきら。
なんというか、誰一人「千秋楽だから」ってやってる人がいなくて
「今日も最高の舞台を!」っていういつもの気持ちで誠実に舞台に向かってる。
その空気が心地よくて。
最初から最後まで「ウィニフレッド・バンクス」でいられました。
すごく幸せな千秋楽でした。
最後まで高めていけたような気がする。
この作品に出逢ってくださったみなさまに、この作品の想い、
そして『どんなことでもできる 自分で邪魔をしなければ』このメッセージをきちんと伝える、
そのことに集中していました。

カンパニーのみんなの支えもあって、本当に演出家と創り上げたことをしっかりできた気がしています。
だからなんというか、本当に晴れやかな気持ちでした。

 

カーテンコールはさすがに号泣かなって思ったんです。
これまでのお別れは号泣してるから…(^^ゞ
だけど…涙はこぼれたけど、それ以上の笑顔が出てきちゃって。そんな自分にびっくり。
幸せ過ぎて泣き笑いでした。
家族4人でぎゅーってしたときに、お別れの寂しさもあるけど、

ずっと一緒に切磋琢磨してきた同志と称え合った感じもしました。
大切な子供たちだけど、立派な役者さんです。
彼らは本当にすごかったです。最後まで成長し続けました。

 

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袖にいつも持っていく必需品たち。
台本ボッロボロです。
特に2幕ソロの部分のページは、まっくろけっけになっています。
 
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Tシャツに刺繍した、大事な言葉。
「ミセス・バンクス」っていう響きがとっても愛おしいです。
 
昼千秋楽組でちょこっと乾杯!
2人はすぐに東京に帰ってしまいました。
そうやってどんどんバラバラになってしまう…
寂しいけれど。ほろ苦いけれど。
 
 
バンクス家みんなにプレゼントしたもの。
大切な家族12人。絶対に忘れたくない出逢い。
 
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たくさんたくさんたくさんお世話になった旦那様お二人。
山路和弘さん。駒田一さん。
はじめさんとは13年のレミから、レミ・サイゴン・・・とずっと一緒でした。
共演はたくさんしていたけど、お芝居で絡みのあるのは今回が初めて。
不安でいっぱいだったけれど、いつもセリフ合わせをしてくださったり、
励ましてくださったり、笑わせてくださったり色んなアドバイスをしてくださいました。
じぃは今回初めてでしたが、ものすごい方なのにいつも誰にも壁なく接してくださって
人のよい所を見ようとしてくれる方。何も言わないけれど、大きな心で受け止めてくれる。
背中で、芝居でいろんなことを教えてくださった方。
 
そんなお二人にこんなに甘えられるくらいまでに信頼しきっていました。
ジョージがこのお二人で本当によかった…
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ウィニフレッドという役、彼女の成長が物語の大きな核の一つであったので
ものすごいプレッシャーでした。
大好きな作品で毎日楽しくて幸せだからこそ苦しかった。
ウィニフレッドの存在がしっかりしていないと、「バンクス家」「ジョージ」の物語がきちんと伝わらない。
常に考え続ける日々でした。
でも傍らにはいつも家族の笑顔が。
 
そしてめぐさんメリー。あーやメリーの支えがあって。
公私ともにみんなに支えてもらって創り上げた気がします。
 
この半年、生活の全てがメリー・ポピンズでした。
 
メリーが去っていく後ろ姿を見ているときに
なんというか、とても晴れやかなすがすがしい気持ちでした。
 
 
 
こんなにやっていて幸せになる作品ははじめてでした。
疲れすらも愛おしい。
たくさんのお客様の笑顔に包まれて会場全体があったかくなる。
カンパニーとお客様みんなで創り上げた日本初演だったと思っています。
 
たくさんの笑顔を、応援を、
ありがとうございました。
 
皆様からの応援のお手紙・メッセージ・プレゼント・・・
本当に嬉しかったです。どれだけ力をもらったか。
またひとつひとつ読み返したいと思います。
 
『メリー・ポピンズ』のウィニフレッドで私を知ってくださった方たくさんいらっしゃると思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします☆

昔から応援してくださっている皆様。
私の性格をわかってくださっている皆様…このウィニフレッドという役を演じている私を見て
「ぴったりだ」って喜んでくださって、この役に巡り合えた喜びを自分のことのように喜んでくださり…
そんな皆様に支えられてここまでやってくることができました。
 
ウィニフレッドとの出逢いは私の人生の宝物です。

女性として、人間として。
妻。母。(未経験だけど、未経験だからこそ。)
女優として。

色んな自分と向き合って考えることができました。

どんな役者になりたいか。どんな人間になりたいか。
 
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本当にありがとうございました。
 
また必ずお逢いできますように・・・
その日を信じて。
 
Au Revoir