まだ夫と暮らしていたころ

たびたび先の事を想像してみた

 

夫と一緒に歳をとること

 

子供が反抗期になったら。

受験の時は。

大学に行くときは。

 

何を考えてみても夫と

まともな話し合いや相談が出来る私の姿が想像つかなかった。

 

言いたい事も言えない

かろうじて伝えても

今度はきっと夫の考えがわからなくて私は苦しくなっている

 

そういう、先の事を考えて

楽しそうだなとか、一緒にこうしたいなとか

そんな事がひとつも浮かばなくて


 

一人で掃除して、料理して、夫の散らかしたものを片付けて

顔色を伺って、何かの時の嬉しくない夫の一方的な家族サービスに

気を使って嬉しいふりをする

途中、機嫌を損ねないようにする

 

という生活を続けて

 

子供も家を出たら一体どうやって夫と過ごすのだろう

 

 

よく考えていたのが

 

家を建てたら。ということ

 

 

どこに、どんな家を 

壁の色は 家具は と考えても

夫と一緒に素敵な自分たちの家を持つというのが

全く思い描けず

 

ただ夫に気を使って疲弊している自分の姿しか想像できなかった

 

私は気を使って、控えめに希望を伝えて

本当に夫がそれでいいのか、ずっと気を使っている

 

夫は、私の好きにさせてやっているという態度をとるだろう

 

 

 

 

でも私は多分

本当は、本当は自分達の家を持ちたかった

憧れていた

 

田舎の、それなりに広い庭付きの戸建てで育った

子供の時は、いつか結婚したら家があるものだと思っていた

 

自分で、いろいろ手に入れながら

前に進みながら

これでいいんだって思いながら

 

寂しいってどこかで思ってしまう

 

ちょっと疲れてくると

ネガティブな思考に引っ張られがちで

 

自分で手に入れていけばいいって思いながら

ちゃんと、仕事も家も、望んだようになりながら

 

優しい旦那さんがいて、一緒に相談しながら

家を買ったり、建てたり出来ていいなぁと

思う自分が現れる

 

「専業主婦なら、どうやって対等に旦那さんと家の相談をするんだろう」と

みんなどうやって

あれがいい こっちのほうが好き

これはいやって どうやって伝えているんだろうと本気で考えている

 

夫と家を建てるという事は

もう起こりえないことなのに

なんでこんな事考えているんだろう?

 

 

週末に向けて疲れていくから

きっと疲れているだけかな