先日、以前の仕事関係の方2人が

東京に出張にくると言うので3人でランチをする事になった。



私が学生時代から東京を離れるまで

しょっちゅう訪れていた大好きな街で、

イタリアンを予約した。



途中で小さなカゴに、パンが3人分、

3切れ運ばれてきて

それがとても美味しかった。



男性の二人は

パンのおかわりって、もらえるのかな

と言うので



私は


うーん、どうかな

もらえないかもしれないですね


と答えた。

確認してもいないのに。



男性の1人は、聞いてみると言って

スタッフの方に声をかけた。


すると、

すみません、こちらはおかわりできないんですと断られた。



そっか、ダメなんだね、わかりました。

と、にこやかに答えて、何事もなくまた食事に戻ったのだけれど

そのすぐ後に、先ほどのスタッフさんがやってきて


すみません、キッチンに確認したら大丈夫でした。

と、笑顔でカゴにパンをいれてくれた。



些細な事だけれど

単なるパンの話しだけれど



私は、ああ、これが私の思い込みで

自分の行動をとめている考え方の癖なんだなと思った。


確かめもしないで、決めつけて。



私は学生時代、2箇所のわりときちんとしたイタリアンレストランでバイトをしていた事があり

どちらのレストランも

大抵は、パンはサービスだったり

お通しのようだったりで、おかわりは断っていた。


もしくは、どうしてもの時は追加でお金をいただくとか

そういう場合もあった。


その経験もあって、無理だと思うと答えたのかもしれない。



または、聞くこと自体がが恥ずかしい、

もしくは聞いて断られたら恥ずかしいと言う

見栄のようなものもあったかもしれない。



あとは何より、母親との関係と
夫との生活の中で構築された

私は何を言っても無理

私の望みは聞いてもらえない

傷つかないために、最初から望まない

という、自分を守るための思い込みがまだ根底にある。




このスタッフさんに声をかけた50代の男性は

ビジネスでも成功されていて

人にも優しく部下や仲間に信頼されていて、

ガツガツしていないのに

いろんな物を手に入れている。




パンのおかわりは頂けるんですか?と

丁寧に尋ねて、

一度は断られても、結局聞いた事によって

おかわりを持ってきてもらえた。




何も恥ずかしいこともないし

お店に失礼なこともない。


自然に、丁寧に自分の欲しいものを伝えただけ。



私は、全てにおいて

最初から諦めるくせがまだ残っていると思った。

駄目だった時に、傷つかないために。



相手かどう答えるかを先回りしたって

わかるわけがない。



丁寧に、伝えてみて

相手がどう出るかは、相手のこと。


伝えないとわからない。



この男性は、ビジネスやプライベートでも

どうしたいか、何が欲しいかを明確にして

しっかり努力されていて。

多分、無意識で自分の欲求に素直にしたがっている。


こうやって、いろんな事を叶えて

手にしていくんだなぁと思った。