弁護士さんとの打ち合わせがあった。

 

リハーサルをしましょうと言われていたので

受け答えの練習のようなものをするのかと思っていたけれど

 

当日、調停員にはご主人がどんな人か

どんな結婚生活だったのかを教えるようなつもりで話せばいいです

 

と言われたくらいだった。


あとは、次回は源泉徴収票を持ってきてね、と。

 

 


私はまだ黙って考えてしまい

 

決定的な出来事はなくて

まともな喧嘩も何年もしてなくて

怒りもなくて

小さな傷の積み重ねなので

それをうまく話せる自信がありません、といった。

 

 

弁護士さんは

 

何がどうつらいか

何がいやか

 

これは人それぞれなので

「こんな些細なことで」なんて考えなくていいんですよ。

ごはんの食べ方が生理的に嫌だとか言う人もいますよ。

 

と言った。

 

 

どんなにご主人が嫌だと言っても

Chiiさんが戻る気がないのであれば

3年も別居すれば必ず終わりますから。と、改めて言われた。

 

 

3年。

 

この1年も別居期間にはいりますと言われても

3年という響きが途方もなく長く聞こえる。

 

「ご主人がどう出てくるか、わからないですからね。

とにかく一回目をやってみて作戦をたてましょう」と言われ

 


作戦という言葉にも、苦しくなる。



夫が私の希望をおとなしく受けいれて

私たちを手放してくれるとは思えないです、というと

 

 

「でも、それが旦那さんにとってChiiさんとの最後の結婚生活になるから。

なかなか、はいそうですかとはならないかも知れないね」



「最後の幸せだから」

 


と弁護士さんが言った。


ぎゅっと胸が苦しくなった。


でも戻りたくない。



まだ何と言ってくるかわからないし

本当に、最後の幸せと思って長引かせるのかもわからないし

恨まられるだろうとも思うから

考えすぎない方がいい。