クリスマスが近づいてきて
引越直前に夫からきた
今年はプレゼントも外食もなしって
Chiiから子供たちに伝えておいて
というLINEが頭をよぎる。
勝手に出て行って
みんなで楽しく過ごすのは許さない、という事。
俺の金を勝手に使うなということ。
そうだと思うけれど、よくわからない。
子供には何も関係ない。
なんて説明しろというのかも、分からない。
Chiiから子供たちに伝えておいて、というのが
私への罰なのだろう。
当然、子供たちには伝えていない。
リースやツリーや、数年かけて少しずつ集まったかわいいオーナメントなどは
大きなプラスチックケースにまとめてあったけれど
引っ越すときはもうしばらくは実家に住む予定だったから
散らかった実家では飾るところもないと、夫のいる家においてきてしまった。
我が家のプレゼントは枕元でなく、
ツリーの下に届くことになっているから
娘は「ツリーがないけど、どうしよう?」と心配して聞いてきた。
まじめに心配する娘を、かわいいなと思う気持ちと
気に入っているツリーを置いてきてしまった寂しさがこみ上げる。
ツリー自体は夫がIKEAで買ってきた、と思いだすとまた胸が苦しくなる。
お金もかかるけど、そんなに高くないものもあるし
結局、新しいツリーを買って飾った。
子供たちは欲しいものを決めてサンタさんに手紙を書いた。
こっそり、それを見て、私がネットですでに注文してクローゼットに隠してある。
もう弁護士さんも決まり
しばらく夫と直接話すことはないだろうから
誰の金で。
俺の金で。
お前の金で。
プレゼントはなしって言ったはず。
伝えていないのかよ。
ふざけんなよ。
などといった言葉を言われることはないだろうけれど
ますます、夫に報告することもなくなる。
ますます、話しもしたくなくなる。
ケーキは娘の希望で一緒に作ることになっている。
きれいな白樺のツリーに3人でわいわい飾りつけをした。
息子の女の子の友達が来た時には
「〇〇君のおうち、おしゃれなツリーだね」と褒めてくれた。
子供たちはいつも通りプレゼントを楽しみにしていて。
当日は写真も撮ろう。
いつもクリスマスの写真を急いで年賀状にしたりしていた。
今年は、事情が事情だから年賀状は出せない。
でも、写真はちゃんと印刷して、壁に飾ろう。
なんで涙が出るんだろう。
楽しいことばかりなのに。