娘は明るく天真爛漫な雰囲気だけど

繊細なところがあって

 

小学校に入学する前は、それはそれは楽しみにしていたのに

いざ、入学すると毎朝不安になって私と離れられず

学校まで一緒に歩いて送って行っても教室でしがみついて大泣きした。

 

就学前から仲良しだった近所のお友達と通学することになっていたし

自分で選んだランドセルも気に入っていた。

自分で選んだ布で私がミシンで縫った手提げや体操着袋も気に入ってくれていた。

 

1週間、2週間と経っても娘はなかなか私なしでは通学できず

先生曰く「始まってしまえば、お友達と楽しく過ごしていますし、

授業も積極的に参加しています」とのこと。

 

 

朝だけとは言っても

娘を送って行って、教室で大泣きする娘を置いて

続々と登校してくる子供たちの中を逆走して家に戻るのがとてもつらかった。

 

 

やんちゃだけど優しい2つ上の息子は、本人も泣きながら

「お母さん、もう行かせるのやめなよ。かわいそうだよ」と言ったりもした。

 

 

7時半に子供と小学校へ向かって家を出る時には夫はまだ寝ている。

夜勤とかあるわけではなくて普通にゆっくり寝ているだけ。

 

私が小学校から帰ってきて、夫に朝ごはんを出して、黙って食べて

8時頃に出かける。夫が出て、少し片づけをして、私も出勤。

 

 

そもそも、娘の初登校姿をひとめ見たいとか、ないんだろうか。

近所のパパさんは、朝の時間に余裕がある人の場合はだけど

初登校の日は外に出てきて見送ったりしていた。

 

 

2年前に息子が入学してからも

夫は私がバタバタと準備をさせて送り出すところを知らない。寝ているから。

 

娘が泣いてしまって行かれない、という事を伝えたが

夫はソファに寝転んで携帯を見ながら

「...。ほっときゃ行くんじゃない?」と言った。

 

最低、最悪だと思った。

娘にも、私にも、娘と一緒に登校してくれる友達にも

何も考えてない。 よりそうことをしない。

娘も、息子も、私も、みんなつらかったのに。

 

 

義母から、娘は楽しんで行っているかと電話が来たので

泣いてしまうので、私がついて行くこと

夫に「ほっときゃ行くんじゃない」と言われた事をを伝えた。

 

「まったく、しょうがないわね」と言っていたが

「Chiiちゃん負けないで頑張ってね」と言われた。

 

 

 

約二か月、私が一緒に登校していたけれど

娘はちゃんとお友達と楽しく登校できるようになった。

お友達のママたちも「Chiiちゃんが叱ったりしないで見守ってたからだね」と

「大変だったけど、大人になったらいい思い出だよね」と言ってくれた。

 

 

3年生になった娘は今もそれほど学校がすきなわけじゃないけれど

私も学校嫌いな繊細な子だったので

「そっか、お母さんもそんなに好きじゃなかったよ」と言ったりもするし

 

「一年生の時、泣いちゃってたよね、新しいことが不安だったんだね」と

娘と2人で笑って話せるようになった。

 

 

私がかつてされたように「行きなさい!」と叱らなくてよかったし

外にほうっておかなくて、もちろん正解だった。

 

夫に関わってもらうことは出来なかったけど

朝行きたいのに行かれず泣いていた娘も愛おしかったし

私がそれを独り占め出来ていると思えばいい。