この曲は1969年リリ-スと書いてあった。
1968年に3億円事件・1970年に三島由紀夫事件・1972年に浅間山荘事件。。。
何となく、明るい気持ちになれない可笑しな世相だった。
私だけかも知れないが、田舎の高校生だった私は、急いで帰ってTVにかじりついていた。
まさに、この曲は、そんな暗い思いの代弁者のような曲だった。
積極的に思い出したくない事件の数々だったが、この曲を聴くと雪深い山村の情景と共に
思い出される人々の闇だ。
頭の良いサ-パンが後年、3億円事件は誰も亡くなって無いし、被害者は居ないから
そんなに悪い事件でも無かったのではないか❓な事を言って、その時は私も、そんなもんかな?
と思っていたが、ひと年取って考えてみると、亡くなった人は居ないにしても、迷惑を
被った人が居るのだから、良い事件なんてものは無いのだと思う。
私も若気の至りで、サ-パンの言葉に、少しうなずき掛けていた自分を恥じる。