小学校の高学年の時に、池田先生は赴任して来られた。
放課後のクラブとして”読書クラブ”に入った私は、そこで池田先生を知った。
穏やかで知的で、顔色を変えると言う事の無い女性だった。
池田と言う苗字からだったのか本当の事だったのか池田家の姫君だと噂があった。
子供だったが、何をされても間違いのない動きと言葉に、尊敬の念を持って居た。
卒業のサイン帳には「困ったことがあると、ニコッと笑ったチマさん。
その笑顔で困難を乗り越えて行くと信じています」と書いて下さった。