受信トレイを見ると

ニヤから文字化けだらけのメールが。


ニヤがこんないたずらをするわけはありません。


急いで彼女に電話してみますが、応答がない……



もしかしたらニヤが危険な目にあっているかも。

リディアに、メールから大まかな位置を特定してもらうと

叫びの砂漠・南部オアシスだと分かりました




南部オアシスで足跡を発見し、その跡が向かった方向へと歩きます




ニヤを発見!

私を見つけると嬉しそうな顔をし、薬は持ってきたかと尋ねます


あの文字化けのメールには薬のことが書いてあったんですね驚き



よく見るとニヤの隣には壊れたオートバイと、小さな子供がいました

異結晶の谷に生えている耐放射線ベリーが薬の代わりになるそうです。


リズという名のその子供は、被爆してかなり時間が経っていて

最寄りの避難所に連れて行っても手遅れだからすぐに取りに……



と話していると、突然ニヤが苦しそうにうずくまりました。


彼女は谷を離れるときに、モンスターと正面衝突してバイクごとひっくり返り、頭を打ったようでした


それでマイクロデバイスもオートバイも壊れてしまったんですね。



そんな状態のニヤを危険な場所に行かせるわけにはいきません。


強化ガスマスクを装着し、異結晶の谷で

耐放射線ベリーを採ってきました




それをリズに食べさせると、すっかり体調が良くなったようでした。


それにしても、どうしてリズはこんな危険な場所に……?

こんな小さいのに……


ニヤによると、リズとその家族はこの近くで廃棄物を回収しながら暮らしているようでした。


誰もが避難所に入れるわけではないし、避難所で過ごしたいと望むわけでもないのです。

安全に居住できる土地のほとんどは、連盟や一部集団によって管理されていますが

それを嫌って、ということなのでしょうか……


リズの被曝症状は今日1日でなったものではなく、恐らく……




と、そこへ焦った様子の男性がやって来ました。

「リズ!ようやく見つけたよ!」


リズの兄・エンリケです。


リズは、兄のために谷に入ったことを説明しました



兄は動揺しながらも、何かの薬をリズに飲ませました。すごいにおいです……



私は避難所にリズを連れて行くか、薬を買ってくることを提案しました

そう言うとエンリケは、リズにもお礼を言わせ、2人で去っていきました


だんだん遠くなる2つの背中を見つめ、微かに聞こえる会話に耳を覚ませました

「いくら助けてもらったからといって、見ず知らずの人を簡単に信用しちゃダメだ。……」

「でもあの2人は……」




やるせない表情をした私に、ニヤはこう言いました


「彼らが選んだ生き方を尊重すればいいのよ。

私たちは彼らのことをよく知らないんだから。手を出すべきじゃないわ。

彼らが助けを望んでいるとは限らない。

助けるっていうのは長期的なことよ。自分がどこまで責任を持てるかをはっきりさせていないのに、他人に支援の手を差し伸べてはダメ。」



彼女の言うことは正論です……



砂嵐になってしまったのでこの話はもうやめにして、ニヤのバイク修理を手伝うことにしました。



作業しながら彼女の話を聞きます。



ニヤはある手がかりを追ってここに来たようでしたが、

探している人物についても、タイダルについても、役に立つ情報は何も見つからなかったようです。


そしてある人がエデンシティからメッセージをくれたから、急いで離れようとした、と。



修理が完了しました。



最後に私はニヤに、もし私がここに来なければどうするつもりだったのかを尋ねました。

前から思っていましたが、ニヤは単独行動をし続けない方がいいのではないでしょうか。

もちろんニヤが強くて自立した人であることは知っていますが……


でもニヤはグアルナで私を助けてくれました。





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