リバティー戦争の終結後、既存文明の進歩が断たれると同時に地球の生態系が急変し、資源は重大な危機を迎えることになった。そこで各勢力はオーロラ盟約に署名し、従来のEDAの基盤のもと新たにオーロラ連盟(AA)が設立され、戦後の世界政府となった。本部はピヴァーナにあり、戦後世界の秩序の維持と回復を使命としている。限られた資源を優先的に軍事科学技術に注ぎ、来たる異星侵入を防ごうとしている。
戦前の各勢力が組み合わさって組織された政治連合であるため、AA自体は一枚岩ではなく、内部では意見の相違が見られる。そして、様々な権力との結託がAAによる戦後世界の秩序回復作業を妨げてきた。一部のAA上層部はサバイバーに多くの資源を割くことを良しと思っておらず、もう一方ではサバイバーたちの基本的な要求を保証しようとの意見が強い。
サバイバーの生活を保護するため、AAは北大陸の範囲内に多くの避難所とキャンプを建設し、一部の避難所には一定の自治権を与えた。資源が不足したとき、避難所はAAに資源の申請が可能だが、その過程で不正問題が多く発生している。そのような状況もまた、一部のサバイバーのAAに対する感情を分断させているとも言える。
▼代表人物
ウェイロン・ラファエル
EDAの事務総長を務めたことのある、5人の首脳団の1人。リバティー戦争当時は、人間部隊作戦の最高司令官であり、戦争に勝利した後、彼の名声はピークに達した。AAの設立後、中心理事会の理事長に選任され、理事会内部においても権威の象徴である。彼の意見が他者によって反論されることはほとんどない。
エベンナ・ロイポルツ
戦略情報課課長。連盟内で最年少の課長クラスの役員。非常に戦略的な政治家であり、落ち着いた性格の持ち主。父を亡くしたことがきっかけで部外者の前で自分の感情を出すことはなくなり、周りの人々も内心を察することは難しい。ウェイロン・ラファエルはかつてエベンナを「冷たいロジック・マシン」と評した。彼女は究極の理性と優れた制御力でもって、最も論理的な決定を下すことができる。
しかし、それでも彼女は無念に思っていた。父を殺した犯人の手掛かりが未だに見つからず、連盟内部の暗闇が日ごとに広がってていることに。
アングラン・コナー
バトルスーツエネルギーコア研究部門の専門家。REFA動力研究センターの上級研究員の彼は、戦前すでにバトルスーツ動力研究分野の第一人者であり、また「流星作戦」を円滑に実行できた重要な人物であった。彼はバトルスーツ、ひいては異結晶エネルギーの研究に対し、戦後のエネルギー技術の回復を強く推し進めた。
ドゥーガ避難所管理者。
非常に責任感が強いものの、あまりに几帳面で教義を重く見過ぎるところがある。連盟が定めたルールに対し絶対の信仰を持ち続けている。連盟のルールは現在の環境において最も公平で合理的だと思っており、彼自身はサバイバーに対する同情心を持ち合わせているものの、いかなる者でも連盟のルールに背くことは絶対に許さない。
ハワード・ハンター
ドゥーガ避難所補佐官。
穏やかでお人好しな性格であり、記録係として優秀な能力をもつ。
ノーマンはかつて連盟軍で服役していたが、連盟のやり方に不満を抱き、軍を去ることを選び、後にモダール避難所の管理者となった。
おとなしい性格で、何事もよく考えてから行動するが、それによりチャンスを逃すことも多い。