ペガサス号のルメートルエリアで
小さなロボットを見つけました
まってまって、どういうこと?www
ウラは私が返事をしたのを見て少しびっくりしたようでしたが、
自分は掃除のプロだから安心するようにと私に言い聞かせました
バラバラにされるのはごめんだよ
ウラのコマンドを確認してみます
どうしてこのロボットに目をつけられてしまったのか……
リディアが答えに辿り着きました
このロボットは、並行世界の私をスペース処理センターに送ったことがあったのです
システムの割り当て速度によると、3秒後に別のロボットが処理ミッションを引き継いでしまうそうです。
他の手荒なロボットたちが集まってきたらますます不利な状況になります
レイさん、助けて〜
よし、ウラを連れて連盟救助センターに行こう。
電話を切ったその時、ウラが警告を鳴らしました
「No.1116の処理ミッションがランクSになりました。直ちに実行します!」
……うるさすぎる
連れて行くにしてもこれでは目立ちすぎるので
ウラのミッションモードをフォローモードに変更して
大人しく着いてきてもらうことに。
「こんにちは。私と一緒に戻、戻……現在お供をしています。何なりとお申し付けください」
少し危なっかしいですが、なんとか成功です
連盟救助センターはそう遠くありませんが
なんせウラの進行スピードがかなり遅くて時間がかかります
(私たちには影響ないこういう配線も、ウラにとっては障害のようで、よいしょっと乗り上がるモーションが可愛かったです。細かく作られてます)
ふと後ろを振り返ると、この廊下でウラが立ち止まっていました。
どうしたの?
この廊下、昔はすごく汚かったですがウラが掃除したのでとても綺麗になりました!
へぇ〜すごいすごい!
道を進んでは振り返ってウラを待ち、
進んでは待ちとウラのペースに合わせてゆっくり連盟救助センターを目指します
何も言ってないけど、ごめんwww
やっと到着したと思うと、またウラは立ち止まりました
許可を得ていないため、救援センターに入ることができないと言います。
ま、まずい
警告音が大きいので他のロボットたちが集まってきてしまいました
やっと倒してウラのところに戻ると、ウラのシステム強制リセットプログラムがまもなく終わってしまうところでした
なんとかして止めないと!
ウラ、ごめ〜ん!!!
無事におやすみモードに入れることができました
やっと落ち着いてメイン制御端末にアクセスし
ウラのミッションシステムを操作しようとしたとき
眠っていたはずのウラが、また騒ぎ出しました
「警告!警告!ランクSのミッションコマンドです。優先的に実行します」
どうやら、新しいミッションコマンドを受信すると
最高ランクの物から順番に強制的にそれが実行されるようです
いくらフォローモードにしても、システム管理者が発令すれば
強制的にミッションモードに切り替わってしまうということです
(ちなみに、清掃ミッションを発令したのは連盟清掃小隊のウー・ロンユエという人物でした)
どうしよう……
だめでしたwwwwwwww
理論上、ミッションが遂行されシステムに報告がいけば良いということになるので
スペース処理センターに行くか、ウラの代わりに仕事をするしかありません。
もう一度ウラにはおねんねしててもらいます。
スペース処理センターに着くと、ウー・ロンユエがいました
彼女は私をかたくなにハイテクなアンドロイドだと信じてやみませんでしたw
ガラクタを運び、壊れた機械衛兵を片付け、ミッションを無事終えました
急いでウラのところへ戻ります。
どうか新しい指令を受け取っていませんように……
ウラはまだお利口さんにおねんねしていました
ウラにリセットをかけると、私と会ったことを忘れてくれました
ご遠慮しておきます……
ウラは新たなミッションコマンド「ポラリアン感染物の除去、ランクS」を受信し
無事お掃除ロボットに戻り、どこかへ去っていったのでした
めでたしめでたし!