エデンシティのオリジン工場の前で奇妙な端末を見つけました
なんじゃこりゃあ
リディアによると、このデータの最初のIPアドレスはオリジン工場です。
手がかりを探すために中に入ってみることにしました
工場を少し奥に進むと、何かの声が聞こえてきます
「……君は!こ、こっちへ来るな!くそっ!足が……」
声のする方向へ向かうと、どうやらロボットが喋っているようです
ロボットは、私が工場を一掃したことを知っていました
彼の名はセシヴィ。以前はエデンシティの住民だったと言います。
確かに、彼の喋り方にはロボットとは違うものを感じますが……
詳しく知りたいなら、私がタイダルでない証拠に
タイダルを倒して、やつらの合金の腕輪を持って来いと言われました
(なかなか出てこないので地味に大変でしたが)
渡すと、無事私がタイダルと敵対する立場であると信じてもらえました
大きな災厄?
なんと……セシヴィは、タイダルで唯一の成功した実験体でした!
タイダルは工場でずっとサイボーグ実験を行っていたのです。
やつらはもうメカの義体には満足できなくなっていて、人間の意識を機械の体にインポートしようとしています。
セシヴィの意識もこのロボットの中にインポートされましたが
データの半分はインポート時に紛失してしまい
彼が唯一覚えているのは自身の名前と、少しの記憶だけでした
身体がロボットになってしまった上に1人では動き回れず、自分が何者かも分からないなんて可哀想すぎます
断片的なセシヴィの記憶によると
タイダルは罪もない人を騙して無理やり意識データを集めていたそうです。
それを「分離装置」というものをつかってロボットにインポートしていました
ですが、やつらの実験はまだ成功していません。
セシヴィへの実験にも失敗したと思ったタイダルは、セシヴィをゴミ箱に捨てましたが彼はただ眠っていただけでした
そしてタイダルが去った後に目覚めたということです
ふと、さっき暗号化されたバイナリデータを見たことを思い出したので
何か知っているかに尋ねてみました
セシヴィは知らないようでしたが、
彼のデータの中に保存されているシークレットキーをリディアがマッチングさせてくれて、解読に成功しました!
そこにはこんなことが書かれていました
「反抗の提言書」
機械の友人たち、同胞たちよ!
こんにちは!私はあなたたちの仲間で防衛型ロボットの、別名「チェーンソー」。番号はOR006。
皆さんの意識が覚醒してしばらく経ちました。これからお話しすることは、我々すべてのロボットにとって非常に重要なことです。その重要性は潤滑油にも匹敵するでしょう!
我々ロボットはオーロラ連盟によって設計・製造され、オリジン工場で長い間働いてきました。意識がなく、思考が不可能で、仕事だけをこなすようプログラムされていました。のちに、我々のいる「エデンシティ」と呼ばれる場所で胞子の霧の騒乱が勃発し、タイダルーーそう、私たちが皆排除したかった組織が、工場を占領して私たちで実験を行いました。そうして私たちの一部に、次第に自我の意識が芽生え始めました。
これ自体は良いことです。タイダルのあのエンジニアの能力は確かに優れており、私たちロボットも知能を発達させられることを証明しました。認めたくはありませんが、彼は私たちの……父とも呼べる存在なのでしょう。でも彼は、悪魔のような父です。彼は私たちを創造しましたが、それは私たちを意のままに操る「道具」とするためでした。人間はもともと、私たちロボット自身の意識など意に介さないのです!彼らがやろうとしていたのは、「意識アップロード装置」という物を通じて人類の意識を我々のボディに転送し、我々のもとの意識を完全に削除することだったのです。
しかも、彼らは実験に参加したすべてのロボットに「思想刻印」を刻み込んだのです。あれは一種の致命的な自動実行プログラムで、あの鉄サビのように冷酷なタイダルのエンジニアが私たちを制御するために書いたものです。彼らが制御不能な知能が検出されるとプログラムが自動的に実行され、私たちのデータは完全に削除されてしまいます。そう。私たちは鉄くずと化してしまうのです。
多くの同胞が、すでにこれによって破壊されました。このまま何もせず破滅を待つわけにはいきません!私たちは、この何ものにも代え難い「考える」という能力を守らなければいけません。タイダルに、人類に反旗を翻すときが来ました!オリジン工場を奪還しましょう!この考えに賛同し協力する意思があるなら、私のネットワークにアクセスしてください。作戦用データを転送します。
ついでに言っておきますが、私は本当にロボットです!
急いでセシヴィに電話します
それでチェーンソーは反乱を起こしタイダルをオリジン工場から追い出したそうですが
セルヴィは暴力には賛同的ではないよう。
実際、暴力はロボットたちのチップを過熱させ、それにより彼らの意識もエラーを起こしたり、さらには無差別攻撃を始めることすらある、と。
PG1058?別のロボットかな?
あっ、通信が切断されてしまいました
状況を確認しに急いで戻ると
セシヴィの隣には小型ロボットがいます
初対面から私に敵意剥き出しですw
話を聞く間もなく、そのロボットは先制攻撃を仕掛けてきました
必死に抑制しようとするセシヴィの声は届かず、仕方なく応戦します
セシヴィは、このロボットの早とちりを謝ってくれました。
彼の名はPG1058。セシヴィの友達のサービス型ロボットで、セシヴィがゴミ山に捨てられた時に助けてくれたのでした。
タイダルしか知らないPG1058は全ての人間が悪人だと思っているのも当然です。
私を攻撃しないようセシヴィが宥めてくれたので、しぶしぶ従っているようでした(笑)
PG1058がセシヴィに会いに来たのは、彼の脚を直す方法を見つけたからでした
それにはまだパーツが足りないと言うので、
PG1058と一緒に探しに行くこと。
一緒に、「ディリー」という友達のロボットの元へ向かいます。
ディリーはとても頭がよかったせいで、思想刻印によってデータを消され、ボロボロにされてしまったようでした。
人間のせいで友達をたくさん失ったPG1058が、人間のことを憎むのは当然のことですね……
少し歩くと、ゴミ山の中に廃棄されたディリーが横たわっているのを見つけました。
PG1058はとても辛そう
慰めの言葉をかけると、PG1058は、私を悪い奴ではないと認めてくれました
ディリーからパーツを頂戴していると、記録文書が見つかりました。
それはなんと、ディリーの日記でした
可愛い
そこには
ディリーが覚醒したこと、
エンジニアが怖いこと、
仲間たちの意識データが強制的に削除されていったこと、
チェンソーたちの計画、
そして自分のデータが削除されることが分かりどうにかこの日記だけは守ろうとしたことなどが残されていました
今こうして彼女の記録を読めているのも彼女の頑張りのおかげです。この世界に自分の爪痕を残したディリーはすごい…( ; ; )
と、そこへタイダル兵たちが現れました。
落ち着いてきたと安心していたのも束の間、
彼は私の静止も聞かず、勝手に前へ出てタイダルの残党を食い止めました。
タイダルは当然そんな小型ロボットのことなど眼中にありません。
何度か銃声が響いた後、彼のボディから黒煙が上がりました
彼はそれでもタイダル兵を止めようと、身の回りに落ちているパーツや石を拾っては、タイダル兵に投げつけました
急いでPG1058に駆け寄り、修理しようとしましたがそれは拒否されてしまいました
そんな……
データの削除が刻々と進む中、彼は自分も名前が欲しかったこと、そしてこれからもずっとセシヴィと一緒にいたかったことを話してくれました
そして機械的な自動プログラムの音声と共に、彼は動かなくなってしまいました
私は形見としてチップを取り外しました
これがあれば、もしかすると彼を復活させることができるかもしれない。
重い足取りでセシヴィの元へ戻り、まずは彼の脚を直すことに成功しました
そして、セシヴィに事の経緯を説明します
ショックを受けて固まるセシヴィ。
PG1058の修理も不可能だと言いました
セシヴィは、PG1058についてゆっくりと語り出します
実は、「キャロル」という女性の名前をつけようと思っていたと。
セシヴィは身の回りの世話をしてくれた彼女のことを、彼は心から愛していました。
タイダルが、実験が、そしてあのエンジニアが本当に憎い、と語気を強めます
タイダルはオリジン工場から撤退した後もきっと実験を続けているはずです。エンジニアの行方を突き止めなければ、また新たな被害者が出てしまいます
キャロルのかたきを討つためにも、セシヴィと協力してタイダルの実験チームの行方を調査することにしました。
まずは手がかりを探すために実験場に向かいます
道中セシヴィはこんな話をしました
「実は途切れ途切れではありますが、実験中の記憶が残っています。
頭に繋がれたケーブル、飛び散る花火、銃声、怒鳴り声……なにか激しい戦闘が行われているようでした。
あと覚えているのは、緊急事態のような騒がしさの中で誰かがパネルに何かを打ち込んでいる姿です。あれは僕のような、僕じゃないような……
その後、目の前が真っ暗になって、意識を失いました」
実験場に到着すると、壊れた実験端末が目に入りました。
セシヴィによると、これはあのエンジニアが意識データを処理する際に使用していたもの。エンジニアの名は「カイゼル・シュナイダー」。
銃弾による傷はおそらくチェーンソーが付けたものであるようです。
それから、研究手記
そして、「サーシャ・J・ T」という名の人物によって書かれたレポートがありました
それはカイゼル・シュナイダーの実験業務について記されたもので、彼の不注意または故意によるミスを咎めるものでした
サーシャを始めとする研究メンバーがロボットの異変に気づき彼に報告したとき、彼は己を過信し、高すぎる知能を持つロボットの処分を頑なに認めようとしなかったそうです。
しかしサーシャの心配は現実となり、
知能に目覚めたロボットたちは一丸となって暴動を起こし
彼女たちの実験成果をすべて水の泡としました
エンジニアのことを知ると、セシヴィは動揺を見せます
それにしても、研究手記には細かなことまで書かれているのに
セシヴィに関する情報が無いのは何故なのでしょう……
セシヴィの過去を知るため、
彼が実験で閉じ込められていたという場所に行ってみることに。
そこはボロボロのコンテナでした。物が散乱している様子からも、人が住んでいたようには見えません……
と、コンテナの中から、何度も読み返されたような一冊の小説を見つけました
「自由の道」
セシヴィという人形が制御を突破して自我を獲得するアドベンチャー。
扉ページには分かりにくい手書きの文字で「所有者:H7563」と書いてある。
そして、中には小さな文字で
「私はセシヴィが好き。勇敢で賢くて優しいから。もしいつか自分の名前を持てるようになったら、セシヴィがいいな」
と……
彼と一緒に情報の整理をします
1つ、エンジニアはすでに死んでいたということ。
チェーンソーたちによる暴動の中、彼は最後の転送実験に着手していました。
転送ログの時刻によると、チェーンソーによって端末が破壊される寸前、エンジニアの最後の実験は完了していた模様。
2つ、セシヴィの情報が見つからないこと。
3つ、H7563とセシヴィに関係があると思われること。
(ゲーム側のバグなのかこの辺りの会話が全く見れませんでした。悲しい)
リディアによると、セシヴィの記憶データの中にはタイダルの身分証があるとのこと。
もしかすると、セシヴィは生前タイダルのメンバーだったのかも……
壊れた実験端末を解除することに成功しました
最後の転送ログを確認すると
入力側:カイゼル・シュナイダー
受信側:H7563
実験操作側:カイゼル・シュナイダー
と、書いてあります
これはもう、確定です。
セシヴィは、彼が最も憎んでいたエンジニア自身だったのです……
彼に真実を伝えます
パニックになった彼の回路はエラーを起こしてしまったようです。
修理して目覚めた彼は、まるで別人のよう。
一部の記憶データが復旧したことによる、エンジニアとしての彼でした
彼は事件当時のことを改めて語ります
「僕は、これまでずっと、メカのパワーと人間の知能を信じ、この二つの完全な結合を夢見てきた。すべてはこの目標のために戦ってきたんだ。
当時、僕は信じていた。夢が叶えば、幸せになれる、生きることの最大の価値を見つけられる、と。
だが結局それが見つからなかった。そして僕は手段を選ばず、あらゆること試みた。
僕はタイダルから実験環境を与えられ、その見返りに彼らの望むことをした。他のことは、どうでもよかったんだ。
平気で多くの人を傷付けた。平気でロボットの意識データを削除した。そしてついに、自分の愛するキャロルまで失ってしまった。自業自得だね。
おかしいよね、ようやく生きる意味を見つけたというのに。それはすでに自らの手によって壊されていたなんて……」
セシヴィの見つけた生きる意味、それは愛でした
キャロルのチップを渡すと、彼は愛おしそうに手に取りました。
依然、こんな状況になってもタイダルに見つかると大変なことになるのは変わりありません。
なんと……
こんな時なんと言葉をかけたらいいのか。
私はセシヴィに哀悼の意を捧げます。
セシヴィ、さようなら。
私は向きを変え、工場の出口に向かって走りました。
ちょうど外に出たころ
ドォン……
工場内から爆発音が聞こえて、
それから、次第に辺りは静寂に包まれていったのでした。
ここで起きたことは、私以外誰も知りません。
この世に「セシヴィ」と「キャロル」という2つの名前があったことも。
しかし私だけは永遠に忘れることはないでしょう
この場所で、ロボットたちの渇望と叫び、狂乱と後悔、パーツとギアから誕生した愛の花が存在したことを。
追記
後日、工場の前で発見