なにやらこの頃、残骸市場でよく突然人が発狂するらしいという噂を聞きました


ちょっと怖いですが、行って確かめることに。




市場に着いたとたん、人だかりの中から男の叫び声が聞こえました



男は錯乱していて、自分の身体に火がついた幻覚を見ているようです

「カレイドスコープを信じるな」

「あいつの秘密は…あああーーー!!!」


その言葉を最後に、彼は息を引き取りました驚き


これが噂の発狂……




地面に倒れた彼の亡骸をよく見ると、手に瓶のような物を握っています



そこへ、別の男が現れ

シッシッと野次馬を追い払いました


ホライゾンの雇われ、プーシキンです


彼はケンから私の話を聞いたことがあるようで、話はスムーズに進んでいきました


英語で万華鏡を意味する「カレイドスコープ」。

さっきも聞いた言葉です。


プーシキンによると、カレイドスコープは甘味の一種。

出元は不明だが最近市場で流行っていると言います


なんとそれには強力な安眠効果があって、いい夢まで見られるという代物…!(怪しすぎる)


副作用ももちろんあって、

夢の内容が良いほど、目覚めた後の苛立ちが増し、長期に服用すると精神錯乱を起こしてしまうというものでした


なるほど、あの発狂男が持っていた瓶の中身も分かりました。




これまでのプーシキンの調査によると、カレイドスコープの販売に関する手がかりはすべて

残骸市場にいる「ナイトオウル」という闇市の商人に繋がっています


最近変異液胞を大量に買い入れしてるという点でも、怪しそうです





プーシキンに言われた通り、取引を装ってナイトオウルに近づきました


ナイトオウルとのやり取りは順調に思えましたが、

カレイドスコープの話を出した途端追い出されてしまいました



彼の警戒心の高さを甘く見ていたようですねネガティブ


それとも、本当に何も知らないのか?


しかし手がかりが全てナイトオウルに行き着くことを考えると、関係者であることは間違いありません



ひとまず、私の顔もバレてしまったのでしばらく市場には行けなくなってしまいました





さっそくクーシャンに電話してみるも、応答がありません。どうしたんだろう……?




ドゥーガ避難所でハンターさんに聞いてみると

たぶん外のどこかにいるだろうと濁したような回答(笑)

必死に言い訳するようなハンターさんが面白い爆笑



クーシャンは今朝エリカに会いに行ったと教えてくれたので、今度はエリカという名前を探しに行きます


(今日はいつもに増してあちこち人探しをする日だな……)



避難所内を少し歩くと、小さな女の子が何やら困った様子で佇んでいました


エリカ発見〜びっくりマーク


クーシャンがくれた大事なおもちゃだったそうです

どうやったらうっかり上に投げてしまうんだいw



エリカの父親は何年も前に亡くなっていて、母親のセシも失踪していました。

家には他に弟がいて、エリカは1人で家を切り盛りしていたため

クーシャンはできる限り力を貸していたようでした




エリカの案内のおかげでなんとかクーシャンに会えましたが

カレイドスコープの購入者調査は難航しているようです

なんせ、服用していても症状が出るまでは一般人と区別が付かないのです。

見た目でわかるようになった頃にはすでに末期…


さらに、取引現場に突入調査を仕掛けても

先読みされているかのようにいつも失敗に終わるそうです



もしかして内通者がいる……?




エリカは避難所の人たちをいつも気にかけていて、住民のことをよく知っているみたいにっこり

自分も辛いはずなのに、いつもニコニコ笑顔で周りの人の心配までして、君は強いね。


ふと

イブリンの隣に住む、心優しいレイモンという男が

さっき避難所内で激しく口論をしていたことを思い出しました




さっそくサバイバーズホームに向かってみますが

クーシャンの嫌な予感は当たりです。


散らかった部屋を調べてみると

床に投げ捨てられた例の瓶や高額な領収書、借金返済の催促、家賃滞納の連絡、医務室からの検査結果のお知らせ……



ベッドで眠っているレイモンを叩き起こし、カレイドスコープのことを問いただすと、しぶしぶと白状しました

妻と子供を無くした悲しみからカレイドスコープに手を出し

クーシャンが厳しい取り調べをしているのを分かってはいながらも、やめられなくなってしまったようでした




レイモンをクーシャンのところへ連れて行きます




レイモンは、失望させてしまったことをクーシャンに謝ると、カレイドスコープの購入経緯を説明しました

グレイトブレスにカレイドスコープの売人を紹介してもらい、その後は直接購入していた、と。


売人は謎めいていて、取引の時も顔は見えず、ボイスチェンジャーを使っていて、約180cmの痩せ型の男という特徴はまるでナイトオウルです


グレイトブレスとはもう連絡を取っていないようです。レイモンより長い間カレイドスコープを服用していたことを考えると、彼はもう……



取引方法は、特製のマイクロデバイスで売人に連絡をすることで受け取り場所と時間を決めるというもので

だいたいは夜中の避難所の片隅だったそうです



きっとクーシャンの調査を邪魔していたのも

この「夜警」と呼ばれる見張り役でしょう。



早くカレイドスコープの出所を突き止めて捕まえなければ!



クーシャンが案を思いつきました

レイモンを通してもう一度売人を呼び出し、

隠れていたクーシャンと私で捕まえる、というものです



しばらくして、レイモンと売人との取引時間と場所が決まりました。

私とクーシャンはひと足先にそこへ行って、暗がりに隠れます



様子を伺っていると、なにやら取引の様子がおかしい……


レイモンの叫び声が聞こえ、急いで飛び出すと

突如変異生物の群れが現れレイモンを襲いました



どうやら作戦がバレてしまったようです……

夜警に違いありません



売人も売人で焦っていたのか、地面にマイクロデバイスを落としていました


削除されていたデータをリディアに復元してもらうと、判明。

やはり売人はナイトオウルでした



プーシキンにも協力を求め、クーシャンには先にレイモンの救助を頼みました。

私はナイトオウルが向かった方向へと走ります


こちらを確認しながら逃げるナイトオウルを見つけました


さらにスピードを上げて追いかけます



ようやく追いついたところで、クーシャンとプーシキンも増援に来て、やっとナイトオウルを捕まえることができました




なんとナイトオウルは、カレイドスコープの売人というだけでなく、製造者でもあったのです



「甘い夢の中、救世主がこの星に降臨し、我々を救ってくださるのを静かに待つのだ」


「今回は失敗したが、救世主の歩みはこんなことで止まりはしない。愚昧な者は最後には裁きを受けるだろう」


訳の分からない彼の信仰を並べると、ナイトオウルはプーシキンに連行されて行きました。






残ったクーシャンが静かに語り始めます


「はじめはレイモンのことが理解できなかった。それどころか自堕落に甘んじる行為に嫌悪感すら覚えた。

カレイドスコープの件を引き受けたばかりの頃は、こんなのは自滅的な人間の自業自得に過ぎないと思っていたよ。


だが、計画の準備中、あいつと話をしていると、あいつは自分の家族のことを話し始めた。


もし人々の生活がここまで苦しくなければ、こんなにも多くの人が空虚な夢の世界に浸ろうとはしなかっただろう……


俺はナイトオウルを捕まえることはできても、カレイドスコープに依存している数えきれない人々を救うことはできない。



もしも、あくまでもしもだが、絶望しきったり、生きていけなくなった人間が、人生の最期にこういうある種の幻覚剤を使用することは許されると思うか?



……俺にも、分からない。


だが俺には信念がある。ナイトオウルのような奴が現れる度に、必ず捕まえる。


もちろんカレイドスコープは諸悪の根源だが、そもそも誰も辛い日々を送るべきではないし、その点において我々はまだ取り組みが足りていない。


俺がすべきことは、レイモンの悲劇が再演されないようにすることだ。」






今回の件で分かったのは、ナイトオウル1人を捕まえたところで問題は解決しないということです


ナイトオウルが育つ土壌を与えた渓谷には、まだまだ問題が山積みですが、

邪悪とは徹底的に闘うのみなのです