モダール避難所のトーキングパブにて

そこで働く女性・ユミと出会いました


ユミは私のことを「頼もしい人」と聞いていたみたいニコニコ



えぇ…それは一大事びっくりマーク



手紙と一緒に彼のマイクロデバイスが送られてきたとのこと。


この世界でマイクロデバイス無しで生きていくのは無理だよ……ねえリディア?魂が抜ける


ユリアンの口座と財産もユミの名義に移されていて

ユミは「彼はまるで自分の存在を消し去ろうとしているみたいだ」と。



なんだか嫌な予感がしますね……




カウンターに置いてあった手紙とマイクロデバイスを見てみます


ユリアンの心の中の声…


マイクロデバイスには

・ユリアンの辞表を受け取ったという職場からのメール

・検査について医師ラヴディからのメール(直接会って話そう、と)

・エデンシティからオアシス避難所に向かう列車チケットの購入メール

がありました



ユミによると、ユリアンは

今年27歳の180cm金髪。


リバティー戦争で孤児になり、エデンシティで連盟の事務職をやっていたそうで

親切で人と争うこともなく、ただ絵を描くのが好きな青年であった、と。



あんなに一緒にいたのに、彼について何も理解できていなかったと嘆くユミ……





マイクロデバイスに記録された最後の位置がオアシス避難所なので

向かってみることにします




定番の聞き込みから開始


高熱で寝込んでいる息子がおかしな人を見たという情報ゲットです



医療物資不足で困っている様子だったので

息子さんのお見舞いついでに詳しく聞きに行くことにしました



月が薄暗くて星が出ている夜にだけ現れる

金髪の男性の話をしてくれました


彼が声をかけようとするといつも逃げられてしまったみたい。




金髪の男性を見たというオアシス避難所の東側に向かいます



足跡を辿っていくと、コンテナの中に

ユリアンの特徴とそっくりな男性を見つけましたびっくりマーク

が、イライラしながら

俺は違う、そんなヤツは知らないと否定されてしまいました



同じコンテナの中にあった油絵です


んん…はてなマーク



さらに調べると、ボロボロのタブレットの中に

電子カルテと日記を見つけました


現在のところ、FMD遺伝子の突然変異によるα型骨格変異の遺伝子疾患だと判明。当該遺伝子の突然変異の原因は未だ判明していないが、エデンシティの濃霧に曝されたことが原因と考えられる

現在の医療水準では、この遺伝子疾患の改善の見込みはない。患者は今後1〜2年以内に骨格が完全に曲がり、歩行が不可能になると予測される。しかし持続的な治療により抑制していけば命の危険はない



日記は

ラヴディに診断を下されたあとの「彼」によるもので


彼自身の平凡な人生の振り返りや


両親を無くしたリバティー戦争という悪夢のこと


故郷を離れたのち過ごしたエデンシティ避難所でのストレス


永遠を感じることのできる星空が、小さい頃からずっと好きだったこと


病気になったことは再び筆を取るチャンスだ、みんなに星空と向き合う勇気を思い出させるんだ

(※異星人は星空からやって来たので恐怖の対象とされているらしい)、

と新たな一歩を決意したこと


夜に絵を描く砂漠での新しい生活に自由を感じていること


ユミを大切に思う気持ち


今後一緒にいても病気の自分から離れていってしまうのではないかという不安


星空を追い求める自分のことも理解してくれないだろうという葛藤

(ユリアンの「心の中の声」とはこのことですね)


だから良い思い出のまま残しておきたいと結論づけたこと


などが綴られていました





ユリアン…………(泣)





コンテナに戻ってもう一度話をしてみます


本人にこんなことを言われたら、従わないわけにはいきませんが……



その場でユミに電話をかけました


ユリアンが、自分の本当の気持ちを追い求めて

戦後の世界各地を周り

色々な星空を描きたいと思っていることを伝えると



それは1番言っちゃいけないことだよ、ユミ……



夜が明けたらそっちに行ってユリアンを連れ戻すと言い、電話を切ったユミ



ユリアンの傷心具合は言うまでもありません




その時、急に外から助けを求める女性の声が。


変異生物に家を壊されてしまったと話す彼女は

息子を連れて避難所に向かっていたところ

砂漠の夜が寒すぎて、息子は病にかかってしまったようです


暖を取らせるためにユリアンは彼女らをコンテナに迎え入れました


その間私は焚き火を燃やすための薪と、食料を探しに行きました。


こんなときまで優しいユリアン。


彼は続けます


「こんな日が来るんじゃないかって思っていたさ。ユミの言う通りだな……芸術はもう必要とされていないってことを理解したよ」


ユミが自分のことを心配していることは分かってはいても

自分の内面の自由と引き換えられられたらそれで構わない

というようなことを語りました



その晩は4人でコンテナで過ごすことになりました


私は壁に寄りかかって焚き火を眺めていました


すると、次第に瞼が重くなってきて


……



しばらくして目を覚ますと、そこにユリアンの姿はありませんでした



テーブルに残されていたメモ




ちょうどそこにユミが尋ねてきました


ユリアンがいなくなったことを伝えると、混乱するユミ


そんなに私に会いたくないんでしょうか?

どうしたんです?

もしかして私に何か隠してませんか?

私が事実を受け入れられない女だって思うんですか?



ユリアン直々のお願いもありましたが

彼がもうユリアンに直接弁明する機会が無いようなきもしたので


ユミに正直に伝えました


彼の病気のこと


生き延びることよりも、

彼の心の自由の方が大切だと思うこと




話を聞いたユミは、

「私、もう一度よく考えてみるべきかもしれません。」

「これからも彼を探し続けます。少なくとも顔を見てちゃんと話したいから……」

と去って行きました。






後日、ユミから電話が。


話によると、最近中央停留所でユリアンの目撃情報があったよう。


自分はこれ以上トーキングパブの仕事を休むとクビだとオーナーに言われているから行けない。

代わりに先に確かめてきてほしい。

と、お願いされました




中央停留所といえばバークさんです


さっそく話を聞いてみます


確かに彼はここにいたようです


既に足が不自由になったユリアンは、しばらくをここで過ごしたのち

夜の砂海を描くために、ちょうど昨日砂漠へと出ていったと。



バークさんもユリアンの考えに理解を示しているのを見てホッとしました




バークさんは、ユリアンが向かった砂漠の場所を教えてくれました


行ってみると


そこには


……


ノーム巨大ワームに襲われて

瀕死のユリアン。


手を差し出そうとするも

治療の必要はないと拒みます




完成した絵を見せてくれました


そして私に最後のお願いをします


「ユミには俺がいなくなったことを伝えないでほしい。ユミは、この世で俺にとって唯一の大切な人だから……悲しませたくないんだ」



ユリアン、貴方はそれで本当に後悔しないの?


苦しそうにうずくまる彼を前に、私の目にも涙が浮かんできます






……









少し言葉を交わし合ったのち

ユリアンは息を引き取りました










私はユリアンを埋葬しました。


砂漠にそよ風が吹き、霧のように柔らかな砂の層が

まだ土を被せていなかったユリアンの両目を覆いました。


そして彼は砂中へ融け、跡形もなく消えていきました。


広大な叫びの砂漠はしんと静まり返り

星々が煌めく中、遠くの方で一粒の流れ星が弧を描きながら落ちて行きました。











私が中央停留所に戻ると

遅れてやって来たユミがいました





真実を伝えるべきか、嘘をつくべきか……



私はユリアンの最後の願いを叶えることにしました



それを聞いたユミの反応を見る限り、

おそらく彼女は察していたように思いますが


私はそれを信じます。

私はここでずっと彼を待ちますから。

と強く返事をしてくれました



最後に、ユリアンの絵も彼女に渡し


私は砂漠を去りました










私の選択はユリアンにどのくらいの影響を与えたのでしょうか



これが彼らにとって本当のハッピーエンドだったのでしょうか





これから私は砂漠の星空を見上げるたびに

ユリアンを思い出すことになりそうです……