◆めざせ太陽 | 354480時間の夢

◆めざせ太陽



ド根性なんとかって一時流行りましたよね。

最初は大根でしたっけ。

トマトもありました。

野菜じゃないのもあったはず。



ガタゴト痛んだ農道の真ん中に、雑草がひと株わっさわっさと生えています。


そりゃあもう立派な雑草で、ちょっとやそっとじゃ抜かれないぜ!って意気込みを

全身で表現しています。


けれどそれは雑草なので、誰も見向きもしません。

見向きもしないどころか、その道を通るのはせいぜい一日に数人程度です。

抜かれるでもなく、励まされるでもない、そこにあってもなくても誰も気に留める

ことのない雑草です。


これが大根だったら。

トマトだったら。

バナナの木だったりなんかしたら。



雑草は、ぐっと根を張りアスファルトを持ち上げ、まだまだ踏ん張って大きく

なっていく気配。


大根だろうが雑草だろうが、生きてることに代わりはなく、命を全うしようとして

います。

生きることはド根性でしょうか。

命を全うすることは、生まれたからには当たり前のこととして雑草も大根も

その地に根を下ろしただけのことだと思うんです。


大根だから凄いんじゃなくて、雑草だからどうでもいいわけじゃない。

アスファルトを押し上げて太陽を目指す、その姿こそが凄いんだと気付いた

寒風吹き荒ぶ田舎道の光景でした。