◇◆卯年男 | 354480時間の夢

◇◆卯年男



小学生だった頃、大好きだったドラマに出ていた俳優さんに惚れました。

無駄のない肢体が生み出すキレのいいアクションにもう釘付け。

彼の名前は柴田恭兵さん。

高校生の頃に日テレ系で放送された『あぶない刑事』で再び惚れ直し、

年を重ねても変わらぬ美しい身のこなしにこれまた釘付けでした。




ハタチを過ぎた頃、横浜の馬車道でとある喫茶店のマスターと出会い

ました。

自分が横浜を去ったあともお世話になりっぱなしの素敵な方でした。

自分の父より年齢は上で、それでもときにこちらの目線までその感覚を

降ろし、ときに年相応の重みのあるお話を会うたびに語ってくれ、

生きていく道筋を見せてくれた人です。




横浜の喫茶店で夜な夜なくだを巻いていた頃に好きだったバンドが

ザ・プライベーツでした。

ボーカルの延ちゃんを初めて見たときに、醸し出す色のヤらしさとは

裏腹の、淀みなく溢れる絶妙なMCにメロメロになってしまいました。

そして掠れるボーカルと最高にかっこいいブルースハープ。

ライブハウスでの延ちゃんは本当に魅力的なんです。




横浜から地元に戻り、結婚を決める直前まで憧れて憧れて、これは

おそらく人生でいちばん強く自分から求めた恋心だったと思える人に

出会いました。

あっさり撃沈しましたが、憧れの気持ちを唯一「好き」に変えることが

できたとても大切な人でした。




そして今現在、市原隼人さんに惚れています。

残念と言うべきか幸いと言うべきか、これは微塵も恋心ではなくどちらか

といえば男が男に惚れる感覚なのではないかと思っています。

何も隠そうとしない彼の真っ直ぐな感情や行動の、その危うさと素直さの

不安定なバランス感覚が、目を離せなくさせています。




ふと、こうやってこれまで惚れた男性諸君を思い出していたんです。


そしてはたと気付いた…気付いてしまったんです。






なんだよ、全部 うさぎどし じゃね?




そうなんです。

彼ら全員、卯年だったんです。


上は70前、下はハタチそこそこですよ。

むっはー!すっげー!ていうか、なんでこんなに卯年に弱いのさ自分。



どうなんでしょう、卯年の男性って、なんかこう、人を惹きつけてしまう

フェロモンでも出してるんでしょうかね?







ちなみに夫は卯年ではありません。


たぶん、いえきっと絶対に卯年の男性とは恋愛できません、ワタクシ。

毎日毎日、惚れ薬も飲まずに目がハートになってしまう人と同じ家で

寝食をともにするなんてできません。


むしろそれって生き地獄です。






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おばちゃんの言う「惚れる」という行為は、恋愛ではありません。

むしろ憧れの域です。

“匠の技に惚れ惚れする”みたいな使い方です。