◆キレすぎだー!
現代人はキレやすいと思いませんか。
お父さんに叱られた腹いせに、見ず知らずの人を車ではねて
殺してしまった少年(といっても19才、物の分別はつく年齢)の
ニュースを耳にしました。
気に入らないから、思い通りにならないから、人を傷つけたり
物を破壊したりという行動に出るのは恐ろしいことです。
ヒトには理性があります。
これは本能を抑える働きをしてくれます。
たとえば、ごはんを食べたいという本能はなんら周りに迷惑を
かける本能ではありません。
けれど、ごはんを食べたいから食料品を盗むというのは多くの
人たちに迷惑をかけますね。
だから盗むのはいけないことだと理性が盗む行為をさせません。
けれどキレやすい人たちの脳は、食べたい=盗んでもいい
という単純な図式で動いている気がしてなりません。
腹が立った=殺しちゃおう
恐ろしい話です。
文明が発達し、ヒトの生活はとても快適なものになりました。
戦後60余年での日本の発展ぶりは驚くものです。
新幹線が開通し、都市と都市との距離は格段に縮まりました。
都市部の電車は次から次へとホームに滑り込み、待たせる
ことはありません。
電話も普及して今ではひとりに一台携帯電話の時代です。
家庭では家電品が増え、電子レンジでチンすればすぐに温かい
食事が味わえます。
「待つ」ことが減り、なんでもかんでもスピード重視です。
ピザ屋の配達は30分以内、わずかでも遅れたらお客はイライラ、
宅配便も日時指定は当たり前の世の中です。
こんな時代に、我慢や忍耐が育つでしょうか。
我慢も忍耐も学ばなかった子どもが成長し、こらえることを
学べなかったその子どもは、キレる大人へと変貌します。
「待つ」ことは「耐える」ことです。
「耐える」ためには理性を働かせます。
理性を働かせ、本能をコントロールできる人間を育てることが
現代を生きる親の課題だと思っています。
そして今、自分を突き動かす負の衝動を抱えながらも、それを
我慢してるんだという人へ。
耐えること、我慢することはとても辛い作業です。
けれどそれはあなたが人間だからできるんです。
理性を持った人として、人は死ぬまで人なんです。