いつも8月6日は、朝からTVで平和記念式典を見て、それから仕事に取りかかることが多い。

しかし最近の夏休みはそうもいかない。今日は通勤の自動車のラジオで式典の様子を聞き、心のの中で黙祷をした。



原爆死没者名簿に記載された名前は二十五万三千八人となり、名簿は二冊増え九十一冊になったという。



かつての同僚は、毎年必ずこの式典に参列していた。被爆2世でもあるし、母親が語り部の一人であったということもあるのかも知れないが、ここ広島では、後ろを向いて石を投げても被爆2世や3世・・に当たる。私の家族とて同様だ。ちいさんもぽつっと語っていた。



だから、こと原爆、核廃絶に関しては、いわゆる保守も革新もない。ここヒロシマでもナガサキでも。



広島市長 秋葉忠利さんによる平和宣言(一部抜粋) 

唯一の被爆国である日本国政府には、まず謙虚に被爆の実相と被爆者の哲学を学び、それを世界に広める責任があります。同時に、国際法により核兵器廃絶のため誠実に努力する義務を負う日本国政府は、世界に誇るべき平和憲法をあるがままに遵守し、米国の時代遅れで誤った政策にははっきり「ノー」と言うべきです。また、「黒い雨降雨地域」や海外の被爆者も含め、平均年齢が74歳を超えた被爆者の実態に即した温かい援護策の充実を求めます。




隣県出身の首相が初めて来たという。少々のパフォーマンスで許すことの出来ない歴史の重みがあることを、どれほど感じてくれるだろうか。

「あるまままがの遵守」や「ノー」

という言葉に込められた意味をどれだけ分かってくれるでしょうか。



(か)