先週、最近DVDを借りてきてみていると書いたが、この「パッチギ」もその一つで、昨日借りてきて観た。

 井筒和幸監督の作品であるが、井筒監督作品は、「ゲロッパ」をやはりDVDで観て、「へぇー、おもしろいじゃん!」と思ったので、レンタル店に一つだけ借り残っていたのを幸いと思い、借りてみた。

 ついさっきまで観ていたのだが、結局「とても面白かった!」◎◎◎です。1968年、という社会的なものもあるのでしょうが、何か懐かしくって、そして飽きさせない映画作りはすごいと思うし、所々に監督自身の社会問題感も見え隠れしていて、(見る人によっては賛否両論有るでしょうが、)私は良かったと思う。観ていてある意味爽快でもあった。

 レンタル店のキャッチコピーには、「もう一つの韓流」(少し違うかも知れないが・・)などのことばと松本人志さんの紹介文が貼られていたが、韓流ドラマとは全く違う(と思う)もので、「これこそが・・」という思いが伝わる作品だったと思う。

 映画の中で、たびたび流れる、フォーク・クルセダーズの「イムジン河」が何ともいえない叙情感を醸し出していて、頭から離れない。この曲は、1968年、ザ・フォーク・クルセダーズの第2弾シングルとして予定されながら、直前で発売中止になった曲であり、この曲の代わりにシングルとして出された「悲しくてやりきれない」も効果的に映画の中で流れている。この二つの曲のエピソードについて、最近いつだったか、どういう番組だったかは忘れたが、TVで放送していたのを覚えている。

 また、この「イムジン河」に関しては、リンクしている「ふらと人権情報ネットワーク」の中のシリーズ「音楽とともに」(1)に、松山猛さんの紹介が載っているので、興味のある人は、またご覧ください。復刻CDも出ているようなので、買ってやろうかな?とも思う。



(か)