茨木のり子さんが逝去された。BBSに広島市の大学の先生が書いてくれた。

書かないでおこうと思っていたが、やはり記憶にとどめるために、ここにも残しておこうと思う。



朝日新聞の記事には、

「鋭い批評精神とヒューマニズムに裏打ちされたみずみずしい表現で戦後女性の生を歌い上げた詩人・・」

「韓国の現代詩を読むため50歳でハングルを学び始め、90年に出した訳詩集「韓国現代詩選」(読売文学賞研究・翻訳賞)は、翻訳の枠を超えた仕事として評価された。 」

と書かれており、



2月22日付の天声人語には、

「背筋がすっと伸びた潔い言葉の数々は、いつまでも生き続けるに違いない。」

とあった。



詩集としては、異例のベストセラーとなった「「倚りかからず」から・・









倚りかからず     茨木のり子



もはや



できあいの思想には倚りかかりたくない



もはや



できあいの宗教には倚りかかりたくない



もはや



できあいの学問には倚りかかりたくない



もはや



いかなる権威にも倚りかかりたくはない



ながく生きて



心底学んだのはそれぐらい



じぶんの耳目



じぶんの二本足のみで立っていて



なに不都合のことやある



倚りかかるとすればそれは



椅子の背もたれだけ






この感性は、自分の中に忘れずに取り込みつづけていきたいと思う。



(か)