先日DVD(レンタル)で「スタンドアップ」を観た。昨年1月に公開上映されていたみたいだが、全然知らないまま何故か借りていた。面白くはないだろうなぁという思いは見事外れ、引き込まれながら一気に観てしまった。



DISCASのイントロダクションから・・

 全米で最初にセクシャルハラスメント訴訟に勝った実在の女性をモデルに映画化した感動ドラマ。主演は「モンスター」でアカデミー主演女優賞に輝いたシャーリーズ・セロン。監督は「クジラの島の少女」のニキ・カーロ。暴力夫と別れ、2人の子どもを連れて故郷の北ミネソタの町に戻ってきたジョージー・エイムズ。周囲の冷たい視線に耐え、自分一人の手で子どもたちを養うために彼女が選んだ仕事は鉱山労働者。しかし、同僚のほとんどを占める男性たちからの露骨で悪質な嫌がらせは、ジョージーの予想を遥かに上回る酷さだった…。


 シャーリーズ・セロン演じるシングルマザーが、男ばかりの職場である鉱山に仕事を求めてやってくる。景色は雪山、重機群、大型機械と油、泥・・、すべてが寒々しく雑然としていて男臭さい。

上の紹介には「露骨で悪質な嫌がらせ」と書いているが、まさにその通り、いやそれ以上のセクハラが繰り返される。セクハラって言う言葉より、私には性差別という日本語の方がイメージとして素直に写るような感じの観ていてとってもいやらしい、えげつない、もう止めろや!と言いたくなるぐらいのものだった。



 そんな職場になぜ女性たちがやってくるのか?

「美容院のシャンプー係では二人の子供を育てていくことは難しい」のだ。

問題の一つはまさにここにある。荒々し男どもに混じり、昔言われた3K(Kitsui、itanai、Kiken)職場その中に、飛び込まない限り、一人で子供たちを養い、育てていくことなどできない人も多いと思う。これだけでとても勇気の要る行動だと思うのだが、それに加えて、えげつない職場の同僚たちの女性に対する嫌がらせの数々。



 なぜ男どもは、セクハラをこりもせずに繰り返すのか?

「女にはこの仕事は、できねぇ!」

と思わせたいから。裏返せば、自分の仕事をとられるかも知れぬという恐怖心である。



と、こんな感じで書けばまた長くなりそうなので、話進め~(*^^*ゞ



 組合も一緒になってセクハラ男どもの味方をする。組合の「一員」であるはずの彼女に味方するものもあらわれない。

ここに(一律に言うことはできないけれど)組合の弱点がある。会社に対しては弱者(労働者)の味方であるが、組織(組合)内においては、強者(多数)優先となりがちである。労働環境、条件改善を訴えることも組合を「通さないとできない」ならばなおのことである。



 ジョージーがただ一人裁判に訴えた背景には、様々な組織絡む人間模様があるのだ。

さて、その裁判、これがまたねっちっこく個人的な過去を執拗に暴きながら、いやらしく進んでいく。セクハラ関連が裁判になりにくいわけである。訴えた方が逆に傷つくことが多いのかもしれない。

しかも会社側が立てた会社の代理人弁護士は、「女性」なのだ。



 結果は、「スタンドアップ」

この映画の日本語題そのもので、一人、二人、・・と同僚たち(女も「男」も)静かに立ち上がっていく。

「あなた一人だけの問題ではないのですか!?」

という論理がようやく崩されていく。

最後の最後に、やっとホッとする場面にであう。



 私には、邦題の直接的に一つの場面、テーマに結びつく「スタンドアップ」よりも、映画の景色を深くイメージする原題の「NORTH COUNTRY」の方が、似つかわしくて良いような気がした。



「映画と人権」で紹介していた「クラッシュ」も観たが、私的には分かりにくいところもあったので、この「NORTH COUNTRY」を、家族に関して考えさせられるところもあるし、お勧めします。見ていない人は、機会あれば観てみてくださいね。

って、いつも古い映画ばかりだなー(〃∇〃) ☆



「モンスター」も借りてみよーーと。

(か)