ハナビのところへ。

ここへ来ると、ハナビの骨を納めたあの日のことを思い出す。



綿で包まれたハナビの骨を、私は両手で大切に持っていた。

すると、お坊さんから
「両手から離してください」
と言われた。

その言葉を聞いて、私は両手からハナビの骨を離した。

今でも、その時の光景が目に浮かぶ。

あの小さな骨を、この手から離した瞬間。
ハナビを送り出したんだな……と感じた、あの日。

今日もここへ来て、ハナビに話しかける。

「また来るね」

そう伝えて、私は整骨院へ向かう。

ここの整骨院は、先生が施術してくださる。

それがいい。

人の手で、丁寧に身体を整えてもらう時間。

今日も自分の身体をいたわって、帰ろう。