仕事柄、政治的、宗教的には中立な立場で

発信したいと思っている

 

でも今回のロシアのウクライナ侵攻はひどい

どう中立に考えようにもロシアに大義がない

大国のメンツって何だろう?

 

犠牲者のニュースを見る度にリトアニアの

シャウレイにある十字架の丘を思う

 

 

ここは十字架が所狭しと林立している

近くで見ると圧巻である

 

 

事の始まりは1830年〜1831年の

11月蜂起までさかのぼる


ポーランドとリトアニアで

ロシア支配に対する武装反乱が起きた


その時の犠牲者の鎮魂のために家族が

この場所に十字架を置き始める


いつのまにかこの地は抑圧された民族や

宗教のシンボルとなり十字架が増えていく

 

 

しかし平和への願いは虚しく

ソ連支配下ではブルドーザーで

十字架はなぎ倒されてしまう

 

しかし再び十字架が置かれる

何度、ブルドーザーでなぎ倒されても

立ち入り禁止区域とされても

 

闇に紛れ十字架は何度も何度も置かれた

 

 

リトアニアがソ連から独立した1991年以降

この地は愛国心のシンボルともなる

 

カトリック教徒が多いリトアニア

1993年には当時の教皇ヨハネ・パウロⅡ世が

訪れ、この赤い屋根の下でミサを捧げている

 

 

教皇ヨハネ・パウロⅡ世の言葉は碑にも

刻まれている

 

十字架の数は5万とかかれている事が多いが

駐車場の近くで十字架を販売しており

誰でも購入して捧げることができる

 

私が案内させていただいたお客様も

何人か捧げておりました


丘の上には置ききれなくなり

通路にも十字架は増え続けている

こんな感じで増え続けているので

5万以上はあると思う

 

この十字架、2001年には

「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」

としてユネスコの無形文化遺産にもなっている

 

敬虔なカトリック教徒の多いこの国らしい

 

売店の人は

「十字架とともに祈りを捧げれば幸せになる」

と話していた

 

何気ない普通の生活が幸せだと

ニュースを見て実感する

 

最後まで読んで頂きありがとうございます