前回のミュシャの話で思い出した事を書こう

 

スペインに行った時に配るお土産で

食べられる物は何が良いか聞かれる

 

前回のミュシャのチョコレートをはじめ

スペインもチョコレートだけでなく

美味しいスイーツを扱うお店はたくさんある

 

そして

「配るものなので個包装されていて

 できれば安いものがいいんです」

と言われる

おすすめは1つ

 

これはどうですか???

 

 

「これはスペインのものなのですか?」

「日本でも買えるし安っぽいんで」

と却下されることもしばしば

 

しかしスペイン旅行を続けていくと

サービスエリアに大量のチュパチャプスが

様々なパッケージで販売されているので

そのうち洗脳される(笑)

 

安い!有名!個包装!小さい!

未知の味でもない!

 

どうでしょう???

 

▼日本のチュパチャプスには

 「原産国スペイン」の表記

 

「他にも有名な理由があるんです

 この包装紙、サルバドール・ダリが

 デザインしたんですよ」

 

この一言でこのキャンディ

一気に高級スイーツの寸前まで格上げピンクハート

 

全くこのキャンディに興味のなかった方が

この先の物語を聞いてくれる

 

創業者のエンリケ•ベルナートは

バルセロナ生まれのチュパチャプスを

世界展開させようと包装を

有名な画家に依頼することにした

 

当時シュールレアリズムの画家として

有名だったサルバドール・ダリに

デザインを依頼すべくダリの自宅を訪問

 

ダリは昼食時に目の前の紙ナプキンに

「ひな菊」を描いてエンリケに渡す

 

▼デザインを気に入ったエンリケはこれを採用

 

うーん?? シンプルすぎダッシュ

でも社長が気に入ったならオッケー👌

たくさんの国で見かけるので

世界戦略も成功したみたいだしニコニコ

 

バルセロナから車で1時間半ほどの所に

サルバドール・ダリが生まれた

フィゲラスという町がある

 

そしてそこには

 

▼不思議なダリ劇場美術館がある

 外観だけでただものではないとわかる

 

これはかなり前の画像です

最近の画像を見たら今では糸杉は

真ん中の塔の卵の所まで達していた笑

 

ダリの作品は解説を読んでもあまり

よくわからない

例えば

 

▼記憶の固執(artpediaより引用)

▲ニューヨーク近代美術館所蔵
 
斬新すぎると絵の見方が良くわからない
でもどんなメッセージがあるのか考えるのは
とても楽しい
 
どんな作品もメッセージはあるのだが
難解なほど見入って考えてしまう
 
ダリ劇場美術館は来場者を楽しませてくれる
 
今ではトリックアートの美術館のように
体験型美術館は珍しくないが
1974年にこの発想はダリならでは
 
▼ダリ劇場美術館

 

バルセロナに数日滞在する事があれば

是非とも足を運んで体験していただきたい

2次元の絵画や写真では体験できない

3次元のダリ作品に会えます

 

部屋全部を使った作品など見せ方に感服です

 

最後まで読んで頂きありがとうございます