昨年末お花の先生からプレゼントをいただいた
先生は(というか親子で友人ですが)
ミュシャのファンということで
▼「桜草」と「羽根」のメガネ拭き
もったいなくて汚れたメガネは拭けない👓
未だに新品のまま
絵のタイトルは「桜草」と「羽根」
「桜草と羽根」ではなくて
実はそれぞれが個別の作品
しかし構図が似ているので
上のように向かい合ったセットで
扱われる事が多いのだ
「桜草」の柔らかな優しさ
「羽根」(羽根ペン)の知的な崇高さ
見惚れてしまう(ありがとう)
今日はミュシャについて語ってみよう
まずは「ミュシャ」、チェコでは
「ムハ」と発音される
フランスで有名になったので
「ミュシャ」と発音されるのが一般的
ミュシャを有名にしたのがこの作品
▼ジスモンダ(Wikipediaから引用)
戯曲「ジスモンダ」の公演ポスター
等身大なので高さ2mくらいある
芸術の都パリでもセンセーショナルな
作品だったみたいでポスターは大好評
あちこちでポスターが盗まれたという
背景に円環がある作品が多いが
この円環が女性の美しさを際立たせる
これは自分で買った防水のエコバッグ
なぜかもったいなくて雨の日は使えない
▼「蔦」
輪郭の線がはっきりした絵をみると
少女漫画に通ずる何かを感じる
私のお気に入りはやはり
▼黄道12宮(Wikipediaから引用)
カレンダー用として制作されたが
大好評でカレンダー以外にも採用された
全体的なバランスが良く色合いも大好き❤
そして帰国したミュシャはプラハで
多くの作品を制作する
▼聖ヴィート大聖堂内のステンドグラス
(聖ヴィート大聖堂のHPより引用)
パステル調の柔らかな女性像とは違い
宗教画なのでポスターとは感じが違うが
個々の表情はミュシャならでは
▼聖ヴィート大聖堂
プラハ城の一部となっているので建物の周りの
スペースが狭く全景が上手く撮れない
しかしおかげで圧倒されるような迫力!
約600年かけてミュシャが健在の時代に完成
そのせいで様々な様式が混ざっているが
扉口部分はゴシックの教科書のような壮麗さ
この日は青空とのコントラストも美しかった
せっかくなのでプラハの中心である
イースターの時期でマーケットが多数出店
▼ヤン•フス像
14世紀のカトリック教会が十字軍遠征費など
得るためにお布施を強要していると批判し
教会から破門され火刑になってしまう
マルチン・ルターの宗教改革よりも
100年も前の出来事である
▼こんなお土産もチェコらしくて良い
チェコはマリオネットの店が多い
色々な国に支配された歴史があるのが理由
私がここを初めて訪れた時の国名は
チェコスロバキア社会主義共和国だった
チェコ語という言葉がありながら
19世紀には公用語としてドイツ語が
採用されてしまう
そんな状況下でも子ども向けの人形劇だけは
チェコ語での使用が許された
人形劇はいつしかチェコの人々の
心の拠所となり風刺劇などの内容も上演され
大人も楽しめる場所となる
そんな歴史がありチェコの人形劇は
2016年、ユネスコの無形文化遺産に登録
▼トゥルデルニーク
(チェコ版バームクーヘン)
▼イースターなので卵を模した飾りも多かった
▼右の建物はジグラフィートという手法で
外壁が装飾されている
中欧に多い手法
▼ヴルダヴァ川からプラハ城を望む夕景
話は戻ってミュシャ
チェコを離れてスペインのバルセロナへ
ここにミュシャのスポンサーがいた
チョコレートで財をなした
アントニ・アマトリェール氏である
▼アマトリェール邸
隣にはガウディが手がけたバトリョ邸がある
建物の中にはスイーツ店が入っている
▼もちろんミュシャはアマトリェールの
チョコレートの包装も手がけた
最初に紹介した「桜草」の
アマトリェールチョコ包装バージョン
(アマトリェールチョコHPより引用)
▼これもミュシャ
(アマトリェールチョコHPより引用)
寒い時期には甘ーいチョコレートですね
最後まで読んで頂きありがとうございます