ある大学病院の論文で、患者本人が顎下腺腫瘍の存在を自覚してから、実際に手術をしてくれた大学病院にたどり着くまでの期間を「病悩期間」とすると、その期間の最長は20年、平均は48ヶ月という結果だったそうです。

 

48ヶ月ということは、4年…。

私は、「大学病院にたどり着くのに1年以上もかかってしまった!」と思っていたのですが、意外と短い方だったみたいですね。

 

 

でもそもそも、首のしこりを自覚したとして、病院の何科に行けば良いのかわからない、という人も多いようです。正解は「耳鼻咽喉科」なのですが、耳鼻咽喉科のイメージは耳と鼻じゃないですか?確かに喉の字は入っていますけど、私も首っていうイメージは無かったです。

 

他の方のブログを見ても、やはり最初は内科に行ったとか、皮膚科に行ったとか、かかりつけの歯医者さんに相談したとか、そういう人もチラホラ。専門外の科を受診した結果、「しばらく様子を見て」と言われたケースも、結構多いようです。

 

 

また、顎下腺腫瘍はお薬で治ることは無いとのことで、治療の基本は手術になるのだそうです。

首の手術は、普通の耳鼻咽喉科ではやっていない場合もあるので、「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」と名乗っているところに行くのが確実みたい。

 

私が行った総合病院の耳鼻咽喉科も、首の手術はやっていませんでした。そう言えば最初の問診票で、「今日はどのような症状ですか?」という欄の選択肢が、耳と鼻のことしか無かった。首は「その他」に書くしかなかったですね。

 

でもそんな違い、一般人にはわかりませんよね。

 

 

私は、健康診断の時の内科医(診察してくれた先生ではなく、実際には顔は合わせなかった人)に、「口腔外科(の町医者)へ行ってください」と言われ、危うく歯医者さんに行くところでした。

それまでの先生たちの言ったことや、ネットの情報から、「どうやら耳鼻咽喉科へ行った方が良いらしい」ということが判断できましたが、私も1年目は「トータルクリニック」という、内科・皮膚科などの看板を掲げているクリニックへ行っていますから。

 

あの日、土曜日の午後だったあの日、近所の耳鼻科が土曜日の午後もやっていたら、1年早くこの結果にたどり着いていたんじゃないかな?と思っています。

 

 

私の場合は、良性の腫瘍である可能性が高いので、この1年はたいした意味はありませんでした。

でも他の方のブログで(顎下腺腫瘍の方だけじゃなく)、やはり診断までに時間がかかり、結果的に悪性だったという方もいらっしゃったので、どこの病院の何科に行くかって大事だな、と思います。

 

そんな時に、こういったブログなどで、「自分に似た症状だな」とか「自分と同じ診断だな」と気づくことができるのは、すごく良いことだなぁと思います。

私も誰かのお役に立てたら。そして誰かの「病悩期間」が少しでも短くなれば良いな。