雪の中で過ごしたカッツの誕生日は


今では忘れる事の無いであろう思い出になった





月日は過ぎ


私は一人で部屋を借りるようになった


古いが鉄筋4階建ての3部屋ある賃貸マンションだった



ある日かかってきた1本の電話


「もしもし千夜ちゃん?わかる?カズヤの母ですけど」


それはカッツの母からであった


この頃には私はカッツの両親とも兄弟とも随分仲良く交流を持ち


カッツが居なくても家に呼ばれるほどになっていた


だが母親から直接電話がかかってくることは滅多になかった


「カズヤ全然帰ってこないし・・・仕事にも随分出てないんだけど


そちらにお邪魔してないかと思って」


「え?仕事に出てないってどういうことですか?」


母はやはりと言う口調で訳を話し始めた


もう1ヶ月以上仕事に出てないこと


たまに着替えに帰ってくるらしいが


家族の居ない時間帯で隠れるようにまた家を出て行くこと


そんな事は今回だけではなく


これまでも繰り返してきた事


しかし最近私と付き合うようになって


真面目に働いていたので喜んでいた矢先であったこと・・・


「だから千夜ちゃん今度会ったら仕事に出るように言ってちょうだいね


それとお金あげたり決してしないでね・・・迷惑かけちゃうからね」





カッツはというと数日前に来てはいたが


仕事が忙しいといって


仕事の時の格好をしていた


仕事の話もしていた


いつもと何等変わりなかった


私はそんな彼が恐くなった


平気で嘘をつける彼・・・





「ユウタ?カッツどこにいるの?働いてないの知ってるんでしょ?」


狐に騙された気分でユウタに電話してみる


「あ?知らないよ?でもまた仕事出てないんだ?」


ユウタもまたカッツが仕事にでなくなりフラフラ遊び回ることを知っていた


私だけが知らなかった


何故皆教えてくれなかったのか?


聞かないから?


私と会うようになって真面目になっていたから?


私の知らないカッツ・・・というより


嘘の表側を見ていた私は


メッキが剥がれていくカッツと


どう接すればいいのか判らずとまどっていた





でも


カッツはそう時間をおかないうちに会いに来た


いつもの様に仕事でクタクタに疲れて






・・・つづく







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