この医師の話はかなり昔の事


私が仕事を一通り覚えて失敗することもなくなり


自信を持ってきた頃のお話


恋愛話なのだが実は私はこの医者と一度も


お互いの好意を語ってはいない(笑)


私が彼について聞いたのは


彼がその病院を去った後で


ある女と結婚も決まっていた




救急外来から1本の電話が夜中に鳴る


電話をとった私に外来スタッフから依頼の電話


「お忙しい中申し訳ありませんが・・・」


授乳中のお母さんがおっぱいに母乳が貯まり過ぎて


搾乳(おっぱい搾り)できなくなって泣き叫んでいるという


外来スタッフで搾乳経験があるものが居なくて


病棟でなんとかならないかという相談の電話


外来患者を病棟スタッフがケアするということはまず無いのだが


こういう場合は仕方が無い


しかしその日はとても忙しく


真夜中3人しか居ないスタッフを階下に降ろすことは到底できなかった


しかも助産師は分娩介助中で手が離せずという状況


「すみませんが外来には降りて行けません


こちらまで連れてきて頂けるなら搾乳します」




若い医師に車椅子を押され


やってきた若いお母さんはしゃくり上げて泣いていて


目は腫れあがっていた


事情を聞くと胸にしこりがあると受診したので癌検査をするために


授乳中の胸からしこりを採取したらしい


なのでおっぱいを搾らないようにと指導して帰したらしい


「1日どのくらいおっぱい出てるのかしら?」


「1㍑くらいです・・・」


「それは辛かったわねぇ」


産婦人科医に相談せずその様な処置をしたのは医師の全面的ミスである


その医師は申し訳なさそうに傍らに立っている


私がお母さんの肩に少し触れただけで


彼女は酷く怯えて体を強張らせた


「痛いんです!痛くて気が狂いそうで・・・」


何とか搾乳しようと階下で無茶をしたらしい


またわんわん泣き出すお母さんに


お水を少し飲ませて診察台に寝かせ医師を外に出す


胸元を開くと真っ赤に腫れ上がった痛々しいおっぱい


乳首も腫れて乳腺もすっかり塞がっており


こうなると普通の絞り方ではもう出ない


「これからオッパイを出すからじんわり痛いけれど


ちょっとでも我慢できなかったらすぐ教えてね」


少しずつゆっくり染み出てくる乳汁をタオルに吸い取っていく


段々腫れが引いておっぱいがピューと出てくる様になるまで我慢する


しかも張り返しの無いように刺激を少なく絞る


忙しい中そんな作業に1時間位要したであろうか


タオル2本分の乳汁を搾り取り


彼女は泣き止み何とか処置は終了


今後はお母さんの希望もあり母乳を止めることとなり


乳汁分泌を止める薬が処方され帰っていった





そんな中泣きじゃくるお母さんには優しかった私だけれども


心の中ではかなりの毒を吐いていた(笑)


『ば~かっ!考えなくたっておっぱい絞るなって言うのがおかしいのわかるだろ~が!』


『忙しいのにこんなの連れてきてご飯食べれないジャン!もうサイテイ!』


夜勤中忙しいとご飯を食べれないまま働き続けることが多々あるのだが


それが「誰かのせい」となると捌け口はそこになってしまう(笑)


明らかに冷たい目線で私は若い医師を見ていたわけであるが


すみませんとかありがとうございましたとか


とにかく感謝の言葉を述べる彼に対して


「いいえ」という言葉も事務的で感情は篭らない


そんな私にビクビクしていた若い医師であったが


そんな嫌~な私を偶然見ていないで(笑)


お母さんに優しい場面の私だけを見ていた医師がもう一人居たのだった


それは若い医師の上司であり今回の主役である「2人目の外科医」であった





・・・・つづく






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