クラブによく出入りしていた頃の話
ダンサーと言ってももちろんプロじゃなくて
ちょっと上手な人が
目立てる場所で目立った踊りを披露していた
そんな人はヨクモテル
モテルヒトハモテルオンナヲ
私は「ワカル女」だったのでソンナ人には絡まなかった
ただいつも一緒に行ってた友人はとても美人で
客や店員を次々と虜にしていたので
その彼をナントカ落とそうとタクランデいた
それが彼女のクラブを楽しむルールであった
虜にするのが趣味なので
私と違ってそんなにお酒も飲まない
私のルールは酒に呑まれる人や
ヒッカケル人やヒッカカル人やヒッカケラレル人を
ウォッチングして楽しむ事
彼女を遠巻きで見てるのが楽しくて
一緒に遊びに行くのが大好きだった(笑)
彼女は私をどんどんヒッパリ彼が踊ってる近くまで行き自己アピール
私も踊るのは好きだったので合わせて体を揺らす
彼女よりすこし遠巻きの位置でややソッポを向いて
楽しそうだったり酔っ払ってたりする人を眺めながら
体を揺らしてした
「・・・・ちょっ!」
イキナリ後ろから腕を捕まれ肩に痛みを感じる
「ユミっ!」
怒りの顔剥き出しで振り向いた所に居たのは
例のダンスの上手な彼だった
「人違い!さよなら」
彼も人違いであった事はすぐに理解したようだったが
それにしても私はユミに似てる様であった
冷たくあしらってもシツコクつきまとう
周りはダンスばかり踊る彼が腰掛けて女と話してると大注目
いつも不敵な笑みを浮かべてる彼女もチッと舌打ち
彼女の舌打ちは今でも忘れない(笑)
たまに彼女に会うと未だ舌打ちの話で笑う
私は観念して彼の話を聴く
ユミに会いたくて会いたくてずっと探してたそうだ
同棲していたが働かない彼に愛想尽かして出た行ったらしい
彼は彼女にご馳走したくて自転車を盗み
売り飛ばして捕まる様な男であった
なのに今もちゃんと働かずクラブ通い
夢があると言い訳していたが
夢を実現すべく何かをするわけでなく
ただ踊っていた
彼女が何故出て行ったのかも考えずに・・・
踊ってるとちょっとカッコイイ彼は
話してみるとちょっと馬鹿な夢見る少年だった
私はそう彼女に報告した
そんな彼女はすでに次のターゲットを見つけていた
私は夢でご飯なんか食べられないと思っていたので
彼が馬鹿にしか見えなかった
その頃多分夢なんて持ってなかった
結婚なんかも自分の葬式位遙か彼方にあると感じていたし
ちょうど叶えたかった夢から遠ざかる選択をしたばかりで失望していた
今思い返すと私は自分も振り返らず簡単に人を軽蔑する様な
そんな馬鹿な女だった
※文中に「馬鹿」と言う言葉が出てきますがこれは誰か特定の人物を中傷したものではありません。
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