リョウコは私の視界の中でウロウロしていた
彼女と私が全く話さなくなり
周りの人々はざわめき
あれこれ噂し
彼女はすぐにその中に溶け込み
私はただただ沈黙を守った
誰がどう言おうが
どうでもよかった
・・・・幼い頃から非難されることだけは慣れていた
5年くらいの月日が経ったであろうか
一通の手紙が届いていた
事務用封筒に素っ気無く書かれた宛先
送り主は不明・・・
見覚えの無い字・・・
迷わず開封
それは彼だった
立ったまま開封したが
座ってしっかりと・・・読む
「千夜ちゃん覚えていますか?コウジです・・・(古い事なので・・・略)
・・・・・今になって酷い事をしたなと思います
今更だけど、あれから色々な女性と付き合いましたが
何故だかいつも千夜ちゃんの事を思い出し
比べていたような気がします・・・・・・・
よかったら連絡ください」
『別れてよかった・・・・』
ふと漏れた独り言
でもその見慣れぬ字の手紙を
私はしばらく捨てることができなかった
・・・そこが私の弱さ
更に数年後
聞き覚えのある声に呼び止められた
「千夜・・・」
確かどこかで聞いたことのあるような声に振り返ると
彼が居た
・・・つづく
