2024年4月
今月で、わたしは29歳になる。
田舎で甘やかされ、過保護に育ったわたし。
社会人で東京に出てから、何を経験し、何を学んだのか。
28年間という限りなく短い一代を通じ、
思ったことをひたすらに綴ってみる。
世界は広い。
我々は人間世界で勝手自らがルールを作り、縛られて生活している。
仕事中は静かに集中してやりなさい
時間は守りなさい
みんなと仲良くしなさい
東京の日系企業でルールに従う生活をしたあと、
外資企業しか経験のない社長の会社に入った。
そこにはわたしの見たことのない世界があった。
勤務形態は裁量労働制で、好きな時にはじめ終えていい。
午前中に3時間走ってから、お昼に仕事を始めるという人もいた。
ティール組織で部署やチーム、上や下がない。
プロジェクトリーダーはいるけれど頼れる先輩という感じはない。
よくあるリーダー感はなく皆より少し長く働くお姉さんという印象だった。
部署がないので全員とオープンに話す。
メンバー内にリーダーはいないため、全員が自ら動き、気づいた人が行動する。
社内に卓球台がある。(球出しマシーンがあるので1人でもできる)
息抜きしたいときはメンバーと体を動かす。
ふぅ〜、汗かいたねと言って、また仕事に戻る。
社内にはビールサーバーがある。
華金は3時に仕事を切り上げ、ビールを片手に会話を楽しむ。
メンバーは生まれや国籍が様々だから、「入社○年目」というよくある比較はそもそもできない。
あぁ、呼吸がしやすい。
皆が心をオープンにし、対等に接する。
自らを飾ることなく、目の前のやるべきことを集中してやる。
そういう世界をはじめて見た。
一時停止が甘く警察に止められたものの、止まりましたよね!?と歯向かう社長も、
「専門用語多すぎてわからなすぎたワロタw w」と会議終わりにSlackをくれるシニアコンサルタントのの友人も、
わたしは大大大好きだ。
そういう会社で働いたからこそ、気づいたことがある。
・8時間静かにデスクで仕事することだけが仕事ではない。
・社長であってもシニコンであっても弱みは見せて良い。
・自分が1番パフォーマンスの出せる働き方で働くことができる。
・上下関係のない組織もある。
・昼間からビールを飲んでも良い。
・集中力が切れたら、卓球をしても良い。
世界はまだまだ知らないことが多い。
白黒はっきりしていないし、正誤だけで語ることはできない。
広いことを知ると、自分がどれだけ限られた経験や世界しか見れていない
ということがわかる。
まだまだ広い。
もっと知りたい。知ることに時間を使いたい。
そう思った出来事である。
私は自分とうまく付き合えずに生きてきた。
大学卒業のときは経済学部の先生方の前で研究報告をしたが、質疑応答がうまくできる、終えてから2時間泣いて自分の未熟さを責めた時もある。
社会人3年目にブラックなプロジェクトに入り、責任感から残業を重ね、心と体を壊し、社会心理カウンセラーにお世話になった時もある。
前職のコンサルタント時代に、人間関係にストレスを感じ、低音難聴を繰り返し発症した時もある。
いつも自分に引け目を感じ、自分以外の人間にストレスを感じ、
感情の振れ幅が大きい人間だった。
それから2年経ち、今では自分を知り、他者にも寛容的になることができた。
私の場合、きっかけはコーチングを受けたこと。
幼少期に無意識に植え付けられた色眼鏡を知り、
自分の見方が偏っていることに気づいた。
ストレスを減らしたいなら、
自分を知り、自分と他者に寛容的になることがおすすめだと思う。
自分を受け入れられると他人も受け入れられることに気づいたから。
最近思うことがある。
幸福とは自分が幸せと感じている状態のことを指しているのではないか。
そうであるならば、日頃から自分が幸せと感じる時間を少しずつ増やしていけばいいのではないか。
人は誰しも、幾つになってからでも、幸福を感じることができる。
その第一歩として、まずは自分を知り、受容することから試してみた。
早めにボールを多く投げること、自ら選択決断する機会を増やすこと、
これらより自身の経験値を上げられることは間違いないだろう。
そのために大切だと思うこと、それは「許容すること」だと思う。
人生一度も失敗をせずに生きれる人はいない。
自らの失敗を許容して、次に進もう。
幾つになっても過ちを一度も犯さない人はいない。
見栄を捨て、素直に謝ろう。ごめんね、と。
世界を、他人を、コントロールすることはできない。
そういうものだと、許容しよう。
私は最近このことに気づいたから、まだまだ許容の範囲が小さいかもしれない。
だけど、この範囲を広げていければ、自身のストレスも減るだろう。
「私は悪くない!」
「私は間違っていない!」
「私はミスなんてしない!」
これらを手放すことからはじめてみる。
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魂と体を授かれたことに感謝し、
自分と大切な人を大切にして生きていきたい。
これからも。生きている限り。